ロックンロールバンド

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久しぶりにハリスのワンマンへ。そういえばライブ自体も久しぶりかも。自分のライブとミムラスの陶芸イベント、あとTWICEのライブは行ったけど、ライブハウスは久しぶりだ。


ハリス、今年で19周年だって。なので今日は尊敬するビルビリーバップスの横山さんと平野さんも登場して特別な夜。アキラさんが本当に嬉しそうで微笑ましかったな。


ハリスは不思議なバンド。元ピールアウトと元サイドワン、そして元コルツのメンバーが揃ったんだからベテランの匂いがもっとしても良いはずだけど、溌剌というか、まだ青臭い匂いがプンプンする。とにかくバンド楽しい!ってのが1番伝わってくる。


そして不良の匂いがプンプンするのに全く怖く無いし、あんなにポップなのに歌謡の匂いがしなくてロックンロールにしか感じない。1番不思議なのは、半音進行のコードでポップな曲をロックバンドがやる時、途端に歌謡の匂いがして来て、それが嘘臭くなるのが定めみたいなもの。なのにハリスはそんな罠に陥らない。個人的見解だけども、ロックバンドとロックンロールバンドの違いは大きいと思う。重要なのはロール。ロールするバンド、転がるバンドはどんな音楽も吸収する。


この日DJを務めたロンドンナイト大貫憲章さんについて、アキラさんは言ってた。大貫さんがかけるクラッシュは、他の人がかけるクラッシュとは違う。それはハリスにも当てはまる。ハリスが奏でる半音進行は他のバンドとは違う。


音楽って不思議なもので、同じギターのセッティングで同じコードを弾いても、違う人が弾けば聴こえ方は変わる。同じ曲を同じ構成で違う人が演奏しても聴こえ方は変わる。もっと言えば、同じ人がやっても昨日と今日では聴こえ方が違う。音楽は音階やリズムで出来ているけれど、結局人間なんだと思う。人間自身が奏でるもの。だから、ハリスの音楽はこんなに楽しくて、こんなスウィートで、こんなにセクシーなんだと思う。それは理論では説明できなくて、摩訶不思議なマジックみたいなもの。だから素敵なんだと思う。


いつも思うのは、リズム隊の素晴らしさも、アキラさんの声の魅力も、メロディーの素晴らしさもめちゃくちゃ感じるけれど、セイジさんの存在にやられる。ギタリストにあんなにオーラがあって、スターで、腕もあって、ユーモアがあって、それでいてフロントマンをしっかり立てる人。こんな人がいるのは特別なんだと思う。ジョニーロットンもキャプテンセンシブルも、リックニールセンもアンガスヤングも感じる存在。そんな人、どこにもいないよ!


久しぶりのライブハウスは楽しかったなぁ。バンドマンって凄いや。自分はそこには行けない事は心底理解したので、違う道で音楽の頂を目指します。みんな違ってみんないい。自分の道で音楽を極めるべし!音楽って素晴らしいな!みんな音楽を楽しんで!