ルーツ

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音楽の趣味というのは年代が出ます。やっぱり多感な時に聴いたものというのは奥深くに入り込んで、鎮座したまま動かない。多感な時期を過ぎると、その奥に鎮座する音楽と共鳴するようなものに惹かれる事になります。


でも、同じ年代の人なら、趣味がみんな一緒なわけではなく。結局その音楽のどこを聴いていたのか。どこに惹かれていたのか。それはそれぞれ違うわけで、同じ年代で、同じ音楽に惹かれていても、共鳴する所が異なったりします。


1971年生まれの自分にとって、多感な時期と言えるのは70年代はちょっと早くて、ど真ん中が80年代、そして段々鈍っては来るけれど、まだまだ多感な90年代がその時期に当たります。勿論早く多感な時期が来る人も過ぎる人もいるだろうし、多感なまま歳を取る人もいると思うけど、大体30くらいまでがそんな時期と感じます。


自分は70年代は幼児なので、特に影響は感じてないかな。9歳までだから、松田聖子にも目覚めてない。ジュリーの真似して帽子投げてたくらいかな。あとジュディオングは好きだった。


80年代からははっきりとシンセのサウンドと、ビッグなメロディーを受け継いでる。だから今でも8分でシンセペース刻まれるとすぐ「おっ!」ってなっちゃう。シンベのシンコペーションにも弱い。あとパッドね。そしてメロディーもパキッとしたものに惹かれちゃう。


90年代になるとサイケデリックなギターバンドに完全に夢中で、なのでギターサウンドはこの時代の音が中心になる。あとは歪みもクランチ気味なバンドが好きだったので、それもここから。80年代に引き続きのシンセはミニマルなモジュラーシンセのシーケンスに持って行かれる。テクノの目覚めだね。メロディーは90年代だからってのは特に感じないけど。


自分は思春期にこんか音楽に惹かれていたので、今もこの幻影を感じる音楽に惹かれます。ブリーチャーズとかはまさにここに共鳴してるし、ドリーマーボーイとかは90年代にばっちり。TWICEの「I got you」とかもめちゃくちゃ感じる。三つ子の魂百までと言うのか、逃れられない性というのか。でもルーツ大事だよね。自分がどこから来たのかは忘れちゃいけない。迷ったら帰れる場所があるのは強いよ。日本っていうのもそういうものなのかな。歌謡曲とかね。日本のメロディーも面白い。