デヴィッドリンチの思い出となると、みんなツインピークスをあげる。しかし僕はツインピークスが放映されてた1991年頃。その頃はただ塞ぎ込んで社会から背を向けていた頃で、音楽以外の接点を持ってなかった。とりあえず生きてるだけで精一杯で、立っているだけのKO寸前のボクサーだった。だからみんなが今でも熱狂的に語るその空気を、僕は後追いでしか知らない。
じゃあ僕のデヴィッドリンチとの出会いは?となると「エレファントマン」になる。小学生だったかなぁ?どうしてあの映画を見たのか、経緯は覚えていない。でも今考えると、自分が初めて映画館で見た映画なのかもしれない。ガンダムかエレファントマン。幻魔大戦はその後だ。
ほとんど映画なんて見た事ないのに、いきなりエレファントマンってのは衝撃だった気がする。でも理解できなくて面白くないという覚えはなく、なんだかその世界に取り憑かれていたのは覚えてる。自分の心の中のどこかに影響はあるんだろうな。
その後は大人になってから。その誰にも似てないセンスには惹かれていったし、どの映画の音楽も面白かったから、だいたい見てた。映画マニアって感じではないので、熱狂的ではないけれど。
ただこの人も不死身のイメージがあったから、亡くなったというニュースはまだ現実感がない。ボウイの時と同じイメージ。どこかのロッジにまだ居るような気がしてる。電流がジリジリ鳴ってるような。
今日はみんなの真似して、コーヒーとドーナツを頂こうかな。コーヒーはブラックで。音楽はジュリークルーズにしようかな。