ナルシズム

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この間ある音楽プロデューサーのYouTubeを見てて、そうだなぁーと納得の話があった。それは売れるミュージシャンの条件みたいなもの。


それは音楽に真摯であるとか、色々あるんだけど、その中で自分に刺さったのは、「表に立つ人にはある意味のナルシズムが必要」という話。そりゃ自分でもそのくらいわかっていたけれど、「謙虚さというものが邪魔になる時がある」という言葉と共に聞くと、大きく頷くしか無かった。


自分の音楽人生は、謙虚さが邪魔になる側面がとても多かった。まあ謙虚ってより自信の無さってのが本当の姿だけど。でも表に立つ人間なら、そこで割り切ってしまえるくらいの思い切りの良さが必要なんだなと、今なら思える。


それもあって、今はどちらかと言えば裏方の世界にいるわけだけど、やっぱり自分はシンガーソングライターとしてデビューして、それが根本にあるから、今でもどこかで居心地の悪い感じがある。音楽は仕事でもあるけど、音楽を作る事自体に1番の喜びを感じるタイプなので、苦しみという感じではない。でも、上手く収まってはいない。


昨日ふと思った。娘が学校を卒業するまで、行くなら大学まで、それまでは仕事としての音楽も頑張ろう。今ある仕事もそうだし、作詞作曲も。するとその頃は多分60歳超えとかになる。その時は、勿論完全に振り切るとか、そんな極端ではないけど、自分の音楽を作る事を中心に据えたい。そこまで学んで来た事を(作家の世界は学びの連続!)活かして、自分の表現に向き合いたい。それが最終章なのかなと。そんな気がして来た。


今の仕事も学びの連続。こんなに学べる機会はない。この先に自分の表現の充実があるんだと思えたら、少し気分が楽になった。あれもこれも自分の為。誰かの為じゃない。良い音楽が作りたい。自分の真ん中にあるのはそれだけ。そこに向かってしっかり歩いてる事を再確認。頑張ろう。