午前中、雲を掴むようだったメロディーを、午後に捕まえた。ガッチリと。首根っこ掴んだ。キーを変更したら道が見えた。こういうのも経験ってやつかね。沢山作って、沢山失敗した人にしか宿らない能力。
今回は絶対に出さなければいけない作曲仕事なので、集中した。最近は考える仕事が大半だったので、久しぶりだった。そしてやっぱり1番しっくり来るのはこの仕事だなと思った。やめるという選択肢がない仕事。仕事っていうか、やるべき事。自分で決めた死ぬまでやる事。
なんだかんだで、音楽ばっかりやって来たなと思う。他の人がいろんな事してる時にも、音楽聴くか、作るか、考えるかしてた。自分に音楽やる資格があるのかはわからない。才能もあるのかわからない。自分で決めたからやってる。でも、自分が音楽やる事で、誰かが悲しい顔してたら続けられなかったと思う。でも特にそういう人は見当たらなかった。それは自分の力で勝ち取ったのか、周りの優しさなのかはわからない。
女房を質に入れてでも音楽やるんだ!って感覚はない。隣の人に証明できない実力ではやる意味ないって考えてる。最近毒舌な兄から「まあ曲を作る才能はあるな」って言われたり、奥さんから「作る曲は間違いない」って言われたり、ちゃんと評価されてるんだなと感じてる。音楽作っても良いよって言われたような気がした。これで明日も音楽が続けられる。