「DQS」/DQS

ドラム11台の規格外バンド、DQSの初アルバム。リズムというものには音階がないので、リズムを前面に出したバンドになると、どうしてもポリリズムとか、変拍子の世界にのめりこむことになり、難解になりやすい。このDQSにおいても、変拍子ポリリズムは登場するのだけど、このバンドはドラムすごいでしょ?ってところだけを捕えたバンドではまったくない。いや、もちろんドラムすごいんだけど、たとえインストの曲だったとしても、どこかで「歌」というものを感じさせてくれて、とにかく「音楽」としてそのリズムがある。リズムは音楽のために。誤解を恐れずに言えば、これは「POP」なんだと思う。とてもカラフルで様々な表情の「POP」が飛び出す10曲。それぞれがやっているバンドの音楽も違う、人間も全然違う、でもその音楽の坩堝の中心にこのバンドはある。受け皿でかいしね。だってドラム11台だもの(笑)

音楽好きな人なら必ず楽しめるところがあるんじゃないかなぁ?そんな1枚。あ、ひとつ特筆すべきはギターがとても良いです!聴くべきはドラムだけではないのだ!