何もない父の日

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そういえば昨日は父の日だった。子持ちの友達がそれぞれ子供に貰ったプレゼントをSNSにアップしていた。ほのぼのする風景。あぁ、もうみんな大きくなったんだなぁ。あんな小さかった子供達が。そしてそれを見ると、あんな日常生活をしっかり送るなんて難しそうな人達が、なんだかんだでちゃんと父親をしている事が不思議でしょうがない。でも子供は大人を育てるから、みんな育てられたんだろうな。勿論自分も含めて。

 

 

 

たおは昨日一輪車の二部練習の帰り、電車が止まる騒ぎにも巻き込まれ、疲れた顔で帰って来た。でも最初に言った言葉は「父の日なのに何もあげられなくてごめんね」だった。我が家はプレゼントだの記念日だのは殆ど気にしないので、そんな事、気にする必要ないのに。たおが元気でいる事が一番のプレゼントだよと伝えると「父の日なのに最低のパパの夢で目覚めたしね!でも夢で本当に良かった!」と満面の笑顔で言った。昨日の朝、たおは泣きながら目覚めた。お父さんがたおのことを忘れる、記憶喪失になるという夢。そんな夢を父の日に見るなんて。まあお父さんの大切さを再確認出来たという事で、それを父の日のプレゼントとしよう。用意したくても出来ないプレゼントだしね。これはスペシャルだ。

 

 

 

僕はちゃんと父親出来てるんだろうか?毎日自問自答します。そして毎日歌って踊って楽しそうなたおを見て、合格を貰ったような気持ちになってます。子供が幸せな顔してたらそれで良いんだよね。本当に。でも子供に自分の人生の意味を背負わせちゃいけない。子供の笑顔は義務であって、それで終わりではない。自分の事は自分で。自分の人生は自分で輝かせないと。それは子供の仕事じゃないからね。

 

 

 

そして今日も自分の為に音楽を作るわけです。明日も。明後日も。

読書のススメ

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今朝、たおはひどい夢を見た!と泣いて目覚めました。どうやらお父さんを見つけて話しかけたら、お父さんは記憶が無く「お前誰だ?」と言われたとか。そしてお母さんにお父さんが変だと訴えると、お母さんは「お父さんは死んだ」と言ったらしい。どんな夢だよ笑。でも本当に悲しそうな顔で目覚めたたおさんでした。

 

 

 

そんな夢を見るのは想像力が豊かな証拠なのか?たおはお父さんが本を読む姿を良く見ている事と、本を読む事は為になるという話を口酸っぱくされているので、本を読む事に積極的です。そして6年生になり、読む本も大人びてきました。

 

 

 

図書室で借りてくる本は「銭天堂」だったり小学生らしい本。お父さんからは井上ひさしの「ブンとフン」や星新一ショートショートといった、読みやすくてストーリーのはっきりしたものを勧めたりしてました。しかしこの間、オススメの本はないかと聞かれ、思いついた本が、吉田篤弘さんの「つむじ風食堂と僕」という小説。小学生の主人公が、食堂に来るいろんな大人に話を聞く物語。ついに自分が小さい頃読んだ本ではなく、最近読んで感銘を受けた本を紹介しました。

 

 

 

するとたおは一輪車の行き帰りなどで熱心に読んでおり、とても気に入った様子。先日読み終わって「楽しかった!」と満面の笑顔を見せてくれました。小学校6年生で吉田篤弘読んでるなんて、ちょっとかっこいいよね、とお父さんが言うので、さらに得意げなたおさん。お気に入りの本に出会える幸せを体験した様子です。

 

 

 

次は何かない?と言われたので勧めたのはいしいしんじさんの「トリツカレ男」。これを読んだらたおがどう思うんだろう?でも短いし、読みやすいと思うんだよね。楽しんでくれたらいいな。

 

 

 

我が家の読書習慣の継承は順調に進んでおります。想像力豊かな人になって欲しいよね。明るい未来を想像できるような人になって欲しいな。想像力は暗い時期を乗り越える鍵だと思うから。

 

 

 

ユーロ雑感

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ユーロが一回り目が終わって全チームが登場した。全部の試合を見たわけではないし、最近はコアにサッカーを見る事も少なくなってるので、大した感想ではないですが、ユーロ雑感。


各国リーグのチェックもそんなにしなくなり、サッカー雑誌もそんなに読まなくなったので、名前は知ってるけど初めて見る選手が沢山。良いなーと思う選手がいると選手名鑑でチェック。選手名鑑の老眼殺し(字が小さい!)具合にキレそうになりながら選手を追いかけてます。スピナッツォーラとダニエルジェームスは初めて見て印象に残ったかなぁ。マンUにこんな選手いるんだねえ。


あとは、馴染みの選手の奮闘す具合に興奮。ラムジーの相変わらずの全力で頑張るプレーは好きだなぁ。ヤルモレンコのミドルも凄かった!逆にクロアチアマンジュキッチがいない寂しさ。ワールドカップからも3年経ってるんだもんね。


1番楽しいのはイタリア。もう頭一つ抜けてる。どのチームもプレッシングからのカウンターサッカーになって、チームの特色が出にくいんだけど、イタリア特有の狡猾さと守備の機能美は維持されてる。パレッラ、ロカテッリ、ジョルジーニョの中盤が最高。優勝候補筆頭。キエッリーニの負傷具合は気になりますが。

次はフランス。もうあれは強い選手を集めて強いサッカーをしたら強いという至極真っ当なチーム。だからこそどこかに打ち破って欲しいなぁ。プラティニジダンの代わりにエンパへとポグバがいるサッカー。エムパペはアンリとの共通項もあると思うけど、凄すぎて可愛くないんだよねえ。アンリは可愛いのよ!

あとはイングランド、ベルギーですかねえ。ポルトガルもか。この三つは何かが足りなく感じます。イングランドは次のワールドカップかなぁ。ベルギーは大事な所で誰かがいないような。ポルトガルクリロナに気を使い過ぎ。若手凄いのに。


残念だったのはドイツとスペインかな。ゲルマン魂を感じないドイツには魅力ないのよ。ミュラーとキミッヒくらいかなぁ。
スペインは決める人がいない。モラタ自信持って!君出来る子なんだから!って言ってあげたい感じ。このチームも若いよね。セルヒオラモスがいないのに、ブスケッツもダメでしょ。迷い子みたいな感じがします。


あ、オランダ忘れてた!ヤルモレンコにミドル決められて急にチーム内で言い合い始める感じ、いつものオランダで嬉しかったなぁ。すぐキレるトルコもそう。ああいうその国ならではのゴタゴタした感じ、楽しいよねえ。あれぞサッカーが好きな理由かもしれない。サッカーには文化が出る。


そして最後にエリクセンの回復を祈って。あんなに突然の事、びっくりだよ。良い選手だし、デンマーク好きだから、戻って来て欲しいな。今大会は無理でも。


そしてユーロはまだまだ続く。

#ユーロ2020

ヨーロッパはファイナルカウントダウンよりウイングスオブトゥモロー派です。

ファイトクラブ

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昨日の一輪車の帰り道。たおと並んで座っていると、立川駅に停車した所で斜め前に座ってた30代くらいの男性2人が立ち上がり、急にエキサイトし始める。1人は彫りの深いギリシャ顔。もう1人は気が強いスマイリーキクチ顔。そしてギリシャが胸ぐらを掴み、ホームにスマイリーを降ろそうとする。掴まれたキクチも応戦。逆にギリシャをホームへ突き飛ばし自分は車内へ。食い下がるギリシャは今度は気が強いキクチの腕を掴み、ホームへ引き戻そうとする。気が強いスマイリーは踏ん張って応戦。そんな小競り合いを見て「怖い!」とお父さんの腕にしがみつくたお。たおに「ほっとけほっとけ」と言い捨て、警戒体制だけ取りながらたおを冷静にさせる。

 

 

 

すると、お互い睨みながら元の席に座る。へ?なんと喧嘩してるのにまた隣同士に座る2人!そこに若い気が弱そうな駅員さんがやって来る。「車内トラブルはどこですかー!?」とマヌケな声で聞く。すると気が強いキクチ的なスマイリーが「僕、この人に殴られました!」と言う。睨むギリシャ。駅員さんは「ホームに降りて話し合うか、お二人で解決するかどっちかなんですが、どうしますか?」と早口で唐突に聞き、すぐ2人とも「2人で解決します」と答える。まさかの意見一致!すると無線で若い駅員「トラブル解決でーす」と去って行った…。こ、これは解決なのか…?

 

 

 

隣同士に座り、ずーっと気の強いスマイリー的なキクチを覗き込んで睨むギリシャ。それに対して目をつぶって寝たふりをして無視するスマイリーツヨキ。一回小さな声で言い合いはありましたが、国分寺は通り過ぎ、三鷹でツヨキが降り、それを立ち上がって睨むギリシャで地味目なファイトクラブin中央特快終了。なんだかなぁ。

 

 

 

たおはしきりに「何で隣に座る?喧嘩してんのに!」と興奮気味に話している。まあ喧嘩なんてよくあるから、巻き込まれないようにね、と伝える。世の中にはすぐ怒る人がいるんだねえと、遠くを見ながら経験値を上げるたおさんでした。

 

 

 

いやしかし何故喧嘩が始まったのかが全然わからない。すぐ近くにいたのにトラブルの種は感じられなかった。家の近くでは昼間に警官と言い合ってる人も見たし、なんかそんな季節なんですかね。ジメジメしてるし。コロナだし。イライラ前線発達中的な。

 

パンチドランクブルーズ

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やっぱり得意じゃない事を続けるのはしんどい。自分が場違いだと思う場所に居るのは心に負担が大き過ぎる。どんどん自信を失って、塞ぎ込む事になる負のスパイラル。自信のない自分でずっと戦うなんて難しい。

 

 

 

なので、自分が得意なもので勝負をするのが正しいんだと思う。その得意な形に持ち込むのが難しいのは百も承知ですが、それでも自分の武器は何なのか?それだけははっきりわかっておいて、その勝負の時を待つ。まずやる事は自分が何が得意なのかを徹底的に考える事。これなら勝負できるというもの。それを得る努力はしないといけない。武器無しで戦うのは難しい。

 

 

 

でもその武器が突き抜けたものである可能性は低い。天才やら才能やらがあれば別だけど、自分なりに磨いた武器は一流ではないかもしれない。武器であることは間違いないけれど、一撃必殺ではないかもしれない。そんな時は武器があと2つくらい。全部で3つくらいあると勝つ可能性は高まる。武器と呼べるものが3つくらいあって、その組み合わせの妙がハマれば、勝機はある。そんな風に考えてる。

 

 

 

ほとんどの勝負には負け続けて来た。勝ったと思えるのは家族の事くらいか。それ以外は完全にパンチドランク状態。でもまだ立ってるって事は勝負する気なんだろう。自分でもわからなくなって来た。パンチは空を切り続けてる。でもまだパンチを打つ気は失せてない。うん。まだだ。まだ。やる。

ベストヒットUSA

 

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この数年、またベストヒットUSAを見るようになった。知らない人もいるかもしれないので説明すると、ベストヒットUSAは1981年からテレビ朝日、今はBS朝日でやってる洋楽のカウントダウン番組。司会はスネークマンショーやナンバーワンバンドでお馴染み小林克也さん。もう80歳ですよ。

 

 

 

僕が最初にこの番組を見たのは中学生の頃。確かポリスがシンクロニシティをヒットさせてて、そのビデオクリップを見たのをよく覚えてる。毎週かぶりつくように見てたなぁ。華やかで刺激的な音楽の世界に、僕はすっかり夢中になった。その後バンドブームにハマって少し遠ざかり、その後はビートUKにハマって、自分はこっち側の人間で、ベストヒットUSAは遠い世界に感じるようになった。俺はアンダーグラウンドだぜ!的な浅い奴ね。おかげでこのくらいから世界的な大ヒットに疎くなりました。インディーチャートは熟知してる癖に。

 

 

 

ヒットチャートから遠ざかったのは、ヒップホップの人気に比例して、どんどんメロディーが少なくなっていった事もあったかと思う。それがこの数年、明らかにヒットチャートにビッグなメロディーが戻ってきた。昔だったら興味を持たなかったチャートの頂点にいる、テイラースウィフトやジャスティンビーバー、アリアナグランデの音楽も楽しめるようになった。そして僕はいつしかベストヒットUSAの世界に戻って来た。

 

 

 

いや凄い。そこには何も変わっていないベストヒットUSAがあった。小林克也さんは年齢は重ねたけれど、変わらぬ音楽愛と毒のある語り口、そして歌詞についてや文化的背景も教えてくれる情報の芳醇さを携えて画面の真ん中にいた。この番組は日本音楽界の宝なんだなぉーと再確認。この番組で音楽への興味を持った人、沢山いると思うなぁ。素晴らしい。この番組はズッーっと続けて欲しい。そのくらいの価値がある。

 

 

 

今じゃたおがデュアリパやウィークエンドを認識するようになった。おかげで自分で選んだ一輪車のソロ曲はテイラースウィフトだ。洋楽文化が戻って来たというより、洋邦の垣根が最初からないのかな。だとしたら良い傾向だなぁーと思う。これもベストヒットUSAのおかげか。

 

 

 

小林克也さんがいつまでも元気な事を祈ってます。

デヴィッドバーンの優しい音楽

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昨日は締め切りが目の前から消え去る隙間がやって来たので、今日は休み!と決めて髪を切ったり、映画を見たり、レコード漁ったりの黄金のような一日を過ごした。そんな日は映画の出来次第な所があるんだけど、昨日はこれ以上ないくらい最高だった。

 

 

 

僕はトーキングヘッズのデヴィッドバーンが大好きなんだけど、そんな彼がアルバム「アメリカンユートピア」のツアーをブロードウェイのショーにまでブラッシュアップして仕上げ、しかもその映像をスパイクリーが撮るという話題の映画。そんなもの見なかったら後悔を墓の中まで持ち込むことになる。そして実際に最高としか言いようのない映画で、大満足の一日になった。

 

 

 

しなやかで、タフで、真摯でありながらユーモアを忘れないデヴィッドバーンの音楽は、トーキングヘッズの頃から切れ味が鈍った事がない。いつもジャキジャキと刻むエレキの音と一緒で、バッサリと空間を切る。

この人の音楽の根底にはいつも市井の人々がいる。そんな人々の当たり前の感情を、古今東西にある音楽をかき混ぜて作った最高のリズムとメロディーに乗せ、そこに真摯なメッセージと共にユーモアを添える。手法はいつも変わらない。そしてバッサリと切り取られたその空間がイキイキと踊り始める醍醐味たるや!今回はバンドメンバーの人選や選曲からメッセージ性が強めではあるけど、デヴィッドバーンが出て来るだけでどこか「和む」感覚があるので、メッセージで胸焼けは起きない。この人いつだって良い塩梅を知ってる。

 

 

 

いつもそうだけど今回も特にリズムが秀逸。ステージ上に何もないセットで、全員がそこを踊って動きながら演奏する為、ドラムはいない。そのかわり6人のパーカッションがそれぞれのリズムを奏で、その塊がドラムよりも強力なリズムセクションとなって迫ってくる。トーキングドラムが特に最高!というかこのバンドみんな最高だよね。ベースもギターもキーボードも、そしてコーラスの2人!全てを包み込むような音楽。

 

 

 

デヴィッドバーンの音楽は誰も置いていかない。白人も黒人も黄色人種もない。男も女もその中間のどこかの人も置いていかない。センスの塊のような人だけど、センスのない人も置いていかない。センスがない人はいなくていいよって雰囲気が無い。そこが1番感動する。本当に優しい音楽。誰にでも開かれて、誰も拒絶しない音楽。

 

 

 

映画の後半、「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」辺りから涙が出てしょうがなかった。音楽の懐の深さ、優しさに感動して、感情が完全に昂ってた。

ライブの最後は「ロード・トゥ・ノーウェア」。僕がライブの時のオープニングSEに使い続けた音楽。僕はデヴィッドバーンではないから、デヴィッドバーンの音楽を目指す必要もその能力もないけれど、この優しさ、門戸の広さだけは引き継いでいきたい。憧れであり、目標として、ずっと見続けていたい。

 

 

 

最後の自転車のシーンも最高。自転車に乗り続け、「ブルーバイシクル」というセカンドシングルを持つ僕にはシンパシーしかない。自転車のスピードで進みたいよね。歩きじゃ遅すぎる。走ると息切れする。車じゃ早すぎる。自転車のスピードの音楽が良い。

 

 

 

いやしかし凄い69歳だ。感服です。これからもお元気で、たくさんの音楽を聴かせて下さい!最高でした!