2013-01-01から1年間の記事一覧

レビュー:「なんだこれくしょん」/きゃりーぱみゅぱみゅ

いやもちろん存在も音も知ってましたよ。テレビでもたくさん流れてるし、WOWWOWやらBSやらの特集も見てたし。なので「本当に良くできたポップソング」という評価に偽りはないんですが、聴いた感想はもっともっと素晴らしかった!和風の音や音階が色々入って…

レビュー:「Reflektor」/Arcade Fire

アーケイドファイアのグラミー受賞後の4枚目。今回はLCDサウンドシステムのジェームスマーフィープロデュースなので、ダンスミュージック色がとても強い。アーケイドファイアにダンスなんて葬儀でダンスみたいでなんとも言えないんだけど、意外に違和感なく…

レビュー:「Crimson/Red」/Prefab Sprout

孤高のシンガーソングライター、パディ・マクアルーン率いる英国ポップの良心、プリファブスプラウトの9枚目くらいのアルバム。くらいっていい加減な(笑)今回もまったく隙のない、すべてにパーフェクトな音世界。そしてなんといってもバディ・マクアルーン…

レビュー:「WAKIN ON A PRETTY DAZE」/Kurt Vile

アメリカインディシーンのミュージシャンズミュージシャン、カートヴァイルの5枚目。最高傑作となった前作の後なので、どこか構えたところがあるかと思いきや、まったくの自然体。爽やかという言葉さえ連想させるアコースティックギターの調べ、そこにサイ…

LAST NIGHT ON EARTH」/Lee Ranaldo and the Dust

ソニックユースの第3の男、ジョージハリスン的ポジションのりーラナルドの2枚目のソロアルバム。前作も凄く好きだったんだけど、今回はバンド名義となり、演奏も瑞々しくて最高です。この人はこんなに曲が書けるタイプだと思わなかったなぁ。歌も上手くはな…

「RECKLESS」/BRYAN ADAMS

音楽というのはその人のサウンドトラックとも言えるので、その音楽を聴くとその当時を思い出す、あの匂いが戻ってくるみたいな効用があります。僕の中学校時代を象徴する音楽はこのアルバム。本当に良く聴いてた。その当時他によく聴いてたのはティアーズフ…

「バイバイ、ブラックバード」/伊坂幸太郎

久しぶりに本のレビュー。本のレビューはネタバレになっちゃうから難しいよね。僕は本に関してはそんなに読み散らかすタイプではなく、日本の小説家で新作が出たらチャックするのはW村上(表現が古いw)、よしもとばなな、奥田英朗、角田光代さん、中村航…

レビュー:「BIRDLAND」/BIRDLAND

90年代初頭のUKで徒花のように現れてすぐに消えたバードランドの1枚目。別に何の変哲もないR&Rをあまりうまくない演奏とあまりうまくない歌で披露する。まあこれだけ書いたら最悪に聞こえると思うんだけど、なんかこれ味があるんだよねぇ。音楽は上手い下手…

「AM」/ARCTIC MONKEYS

アークティックモンキーズのニューアルバムがとてもいいです。なんたってエンジニア が大好きなチャドブレイク!あの独特な音とアークティックの融合!たまりません!リ フで組み立てられた、性急で言葉を詰め込んだオリジナルな音楽性でデビューしたバン ド…

「LONE RHINO」/ADRIAN BELEW

キングクリムゾン、デヴィッドボウイ、トーキングヘッズなどでおなじみの、象の声をギターで表現するギタリスト、エイドリアンブリューのソロデビュー作。この人のアルバムはドラムとギター、ボーカル等を自分で演奏するスタイルで作られていて、さすが元ド…

「Dreatime」/Tom Verlaine

テレビジョンのトムヴァーラインのソロ。アナログで買ってはまりまくり。これテレビジョンと同じくらい好きかも。この人独特のヒリヒリした感覚や、シンプルなのにプログレッシブな構成も素晴らしいんだけど、テレビジョンと違ってロマンティックなところや…

「Silence Yourself」/Savages

しばらく出てこなかった、暗く湿ったUKサウンドを鳴らす女性バンド、今年発表のデビューアルバム。ニューウェーブっていろんな解釈をされているわけだけど、このヒリヒリ感と、大ナタですべてを切り裂くようなギターサウンド、性急でありながらどこか屈折し…

「TURN ONS」/HOT RATS

スーパーグラスのギャズとダニーが作ったカバー専門バンド、ホットラッツ。編成もそのままベース抜きで、まあ潔く、そして小気味よいアレンジでコステロやらピストルズやらが演奏されていきます。でもベース抜きだって気づかないくらい音も太いし、何かが足…

「In Search of Manny」/Luscious Jackson

90年代にビースティボーイズのグランドロイヤルというレーベルがありましたが、ここ から出てくる音がことごとく刺激的で。最近、久しぶりに僕の中でこの辺りのブームが 来てます。その中で忘れられないグループがこのルシャスジャクソン。女の子4人組な ん…

「Right Thoughts, Right Words, Right Action」/Franz Ferdinand

今やUKロックの顔役、ブリティッシュポップの伝統を受け継ぐバンド、フランツ・フェルディナンドの最新アルバム。元々女の子が踊れる音楽を、と作られたバンドなので、ソリッドなギターサウンドながら、どこかダンスミュージックの匂いがするところが今のバ…

「The Dream Academy」/The Dream Academy

僕らの世代なら「お!」と思うこと請け合いのまあある意味一発屋アルバム。でもこのアルバムは曲もアレンジも演奏も本当にクオリティが高いし、今でも懐かしいとかではなく、良い音楽として聴ける素晴らしいアルバム。ボーカルのニックはジョンレノンの家で…

「To the Treetops」/TEAM ME

ノルウェー出身の6人組。キラキラポップとはこの音。僕にとっての時代の音はこの感じ。大人数で男女入り乱れ、アコースティック楽器をかき鳴らしながら、でもスペーシーで編集した感じのデジタル感もあって、そして絶対にポップ。その要素すべて入ってるの…

「Nonsuch」/XTC

XTCはほとんど全部好きなので、どれが一番というのは難しいんですが、他のアルバムにはない魅力が出た、特別な1枚がこのアルバム。単純なコードリフで始まり、ブルースハープが鳴り響く、渋谷陽一がブルーススプリングスティーンになぞらえたオープニング。…

「Metals」/Feist

僕の好きな女性シンガーというと、スザンヌ・ヴェガ、PJハーヴェイ、クリッシー・ハインドがトップ3だったんですが、最近はキャットパワーとこのファイストが食い込んできてます。共通するのは女性シンガーにありがちな、私は歌だけやってればいいのよ、っ…

魂のバーゲンセール

この間娘のたおの大好きな番組、「アイカツ」(アイドル活動の略ですよ!)を見てたらミュージシャンの男の子が出てきて、売れ線の曲を作らないといけないリーダーと、魂を売って音楽をやるなんてゆるせねー!っていうドラマーが喧嘩、みたいな話をやってる…

「Ron Sexsmith」/Ron Sexsmith

名盤中の名盤を。ロンセクススミスのアルバムはどれも好きなんだけど、この1枚目にあるのは誰にも見つかっていなかった宝物感と、それをキレイに磨くのではなく、埃っぽいまま聴かせてみせたプロデュースの力だ。この人はいつだっていい曲(地味だけど)を…

「RIGHT OUT!」/THE ZOOT 16

TOKYO �・1 SOUL SETのトシミさんのバンドというかソロプロジェクト。この何とも言えない哀愁と、クタクタのスーツのような、場末の男の色気がたまりません。シンプルなサウンドなんだけど、ループのセンスとか、ギターの音色とか絶妙で、音楽への愛と、セン…

「Dream Into Action」/Howard Jones

この間アナログで買いなおしたアルバム。僕のルーツ。僕がミュージシャンになろうと決めた瞬間は、夜のヒットスタジオで港で歌うハワードジョーンズを見た時。なんでそんな惹かれたのかは正直わかんないんだけど、このアルバムについては今聴いてもポップさ…

「新しい青の時代」/山田稔明

GOMES THE HITMANの山田稔明3枚目のソロアルバム。ソロでは初の全国流通盤。ゴメスではネオアコ寄りの音楽をやってましたが、ソロではどっぷりシンガーソングライターの音楽を紡いでいる山田君。今回の作品も丁寧に作られた職人気質なシンガーソングライタ…

「Close To The Edge」/Yes

イエスのこわれものに続く傑作。僕はそんなにプログレマニアじゃないし、コンパクトなポップソングを好むので、ちょっとイエス自体遠ざけていたんだけど、この間アナログを買って。聞いたら目が飛び出した!こりゃあ傑作だわ。最近の少し難解に展開していく…

「Modern Vampires of the City」/Vampire Weekend

各方面で話題のヴァンパイアウィークエンドの3枚目。このバンド、実は1枚目ではあまりはまらなくて。僕らセンスの良い音楽やってるだろ?みたいなイメージがあって。音からスノッブな匂いがするというか。でも2枚目で一気に開けた音楽、趣味の良さで人を…

「More Light」/Primal Scream

スコットランドのインディーキングの最新作。この人たちはコロコロ音楽性を変えることが特徴で、最初の何作かはアルバム自体はいいのだけれど、そのコロコロ具合に信頼性が置けず、なんか軽んじられていた気がします。しかしスクリーマデリカでダンスカルチ…

「Monomania」/Deerhunter

アメリカのインディーシーンを代表するノイジーなR&Rバンドの新作。首謀者ブラッドフォードコックスのソロプロジェクト、アトラスサウンドもそうですが現代の音像なんだけど、基本となっているのは古いR&R。それこそ戦前のブルーズさえ視野に入れてる気がし…

「She Paints Words in Red」/House of Love

80年代後半から90年代初頭に活躍したUKギターバンドの復活作。ボーカルのガイ・チャドウィックを中心に作られた、少しリリカルで、時にサイケデリックな物憂いサウンドとメロディがたまりません。ちょうどスミスが解散したころに出てきて、僕はスミスより…

「Sun」/Cat Power

アメリカのヒリヒリするフォークサウンドを聞かせてきた、女性シンガーソングライターの新作。今回は今までの弾き語りの延長線上にあるサウンドではなく、打ち込みを多用したサウンドを聞かせてくれる。しかしそこはキャットパワー、打ち込みサウンドだろう…