これを作った時は明確に覚えていて、コンペでサイモン&ガーファンクルイメージの曲が来たんです。それで曲を作ってる時にできた曲。そしてギターの最初のリフはそれこそ20歳くらいの時に考えたリフで、でもずっと使って来なかったもの。その20年くらいの間がある2つが突然ぶつかり合い、この曲は産まれました。
サイモン&ガーファンクルは勿論なんだけと、モンキーズだったり、バングルスだったり、好きなイメージを存分に刻みつけた音。まあ僕のルーツ的なものが滲み出ちゃったというか。意識的じゃなくてね。
歌詞は今回で1番気に入ってます。お得意の雨ソング。思春期的な焦燥感も表現出来たかな。大人になったら思春期の焦燥感が無くなる訳じゃないのよ。そこに意識的になれるだけで、焦燥感が消えるわけじゃない。そんな大人の青い歌です。
「夕立」
セミの抜け殻が風に揺れ
どこにも行けない僕を見る
君はサナギにもなれなくて
僕と同じように空っぽさ
夕暮れを待たず 僕の住む街を
夕立が黒く塗りつぶしたんだ
ずぶ濡れのTシャツが 心まで張り付いて
前が見えなくなった 明日はどこなの?
役に立たない傘に 必死にしがみついて
飛び出した街角で 君を見つけたんだ
雨に濡れながら HEY HEY HEY
踊っていたのは HEY HEY HEY
涙もすべて 雨に紛れて
洗い流した 流して
モヤモヤしたカタマリが
ウジウジしたカサブタが
グズグズしたこの僕が
生まれ変わる瞬間 HEY HEY HEY
ずぶ濡れのTシャツが 心まで張り付いて
前が見えなくなった 明日はどこなの?
役に立たない傘に 必死にしがみついて
飛び出した街角で 君を見つけたんだ
雨に濡れながら HEY HEY HEY
踊っていたのは HEY HEY HEY
ずぶ濡れの天使 HEY HEY HEY
君と目が合って HEY HEY HEY
~この雨が止む頃には
いつも君はいないんだ
君が踊る姿見て
いつも僕は目を覚ます~
明日はここに