地道に色んなことを進めている。牛歩のように進む毎日。一つ厄介ごとを片付け、一つ形を整える。そんな日々。でもそんな中でも音楽を作り、今日も一曲提出した。音楽作りはやめないし、手放す気もない。
若い時にも音楽を作っていた。今も作り続けている。昔と今、何か変わったのだろうか?今の曲を聴いても、何も変わってない気がする。そりゃ進化はしてるけれど、真ん中にあるものは何も変わってない。小説家の村田沙耶香さんも言ってた。書いているのはずっと同じもの。同じ事を追求しているんだと。そんな追求するものがある人が、曲を作り続けられるんじゃないかな?そう思う。
昔、佐野元春さんは「つまらない大人にはなりたくない」というフレーズを、大人になってからも歌えるのか?って論争があった。でも今ならわかる。そこには何も違和感なんてない。
なぜなら、あの頃の自分はどこにも行かないからだ。なくなりはしない。何も答えは出ないし、今も燻っている。その当時の叫び、悩み、憤り、喜び。そんなものが層のように折り重なって、今の自分を形作っている。その層の中には「つまらない大人にはなりたくない」と叫ぶ自分もいるのだ。まだ。
もうすっかり大人になった。自分がつまらない大人なのかどうか?それがわかるのは死んだ時かな?と思っている。だからまだ「つまらない大人にはなりたくない」と歌う。リアリティを持って。それがシンガーソングライターって事じゃないかな?そう考えて、今日も曲を作り続けるのです。