最近曲の作り方が変わって来た。今は作詞作曲家なんぞやっているが、本質的には生粋のシンガーソングライター。ギターも歌も上手くないけれど、弾き語りが基本の人。昔の曲の作り方としては、まず弾き語りで歌えるくらいに曲を完成させる事がスタートだった。そしてリズムのループに合わせてアコースティックギターを入れる。そこにドラムを打ち込み、それに合わせて他の楽器を入れていくのがいつものセオリーだった。この作り方なら、必ず歌うメロディーになる。メロディーに息吹を入れやすい。
しかし、それが今となってはメロディーがない状態で曲を作り始める事も多くなった。コンペなどでよくあるパターンなのだけど、要望に合わせたイントロを最初に作る。または想定する雰囲気のリズムを入れる。その後に、何も決まってない状態でクリックに合わせてピアノ、またはシンセでコードを入れて行く。それに合わせてメロディーやリズム、ベースライン、シンセなど、同時進行で考えて作って行く。トラック先行とも違う、全てが同時進行の作り方が今の曲作りのセオリーになった。
これで何が1番変わったかというと、メロディーを鍵盤で考えるようになった事。今までは絶対に歌って作っていた。それが今や、頭の中で歌ってはいるけれど、実際に触っているのは鍵盤になった。指が歌うようになったとも言えるし、歌わなくても歌うメロディーが書けるようになったとも言える。これで達成したのは自分のメロディーの癖からの脱却。新鮮。これで何となくレベルアップした気がしている。伸び代ですなぁ。
レベルアップとか成長とかって、殆どが実感はなかなか出来ない。だから途中で諦めちゃうし、落ち込むし、イライラする。でも多分、何でもそうだけど、絶対に成長はしてる。微々たるものでも努力してれば、努力とまでいかなくても向かい合ってれば、絶対に成長する。何歳でも。いつでも。どこでも。
そんな青い気持ちは持ってなかったけど、これ事実なんだなぁ。これの問題は、向かい合ってるか、努力してるか、って事の判断がわからない事。結局俺は努力出来てるのか？って悩むのよね（苦笑）
いやしかし15歳から始めて、ずーっと音楽を作り続けてるけれど、まだ成長出来ているって嬉しいし楽しいよね。やっぱり楽しいが基本なんかなぁ。なんか夢見る甘ちゃんのおじさんみたいで、凄い恥ずかしいんだけどさ。笑
伸び代の後はケチャップドバドバを期待している。占い的には5月らしい。
