「Killing flower」/alcana


アルカナの超絶なミニアルバムをレビュー。もう本当に文句なく傑作な一枚。文句があるとしたら5曲だけかい!(実質は4曲だし)ってとこだけ。曲もアレンジも音色もグルーヴも最高。そして歌が本当に良い。

どんな音楽かと言われたら、一番簡単にイメージできるのはレディオヘッドスマパンの融合。レディオヘッドほど観念的ではないし、スマパンほど怨念的ではなく、でもそのどっちともの良さ、知的さと緻密さ、そして繊細で華麗な美しいメロディー、そして豪快なグルーヴがある。変な言い方をすれば非常に洋楽的なんだけど、洋楽を聴かない日本人の琴線にも触れる音楽。本当に独特。

各メンバーの力量が素晴らしいので(ヨシツグさんのギターワーク!)、ギターキッズなどのバンドを夢見る子にも受けると思う。そしてルックスもクールで美しく(中西さんの艶やかさったら!)そこを入り口にして若い子達がああなりたい!と憧れる存在にもなれる。それでいて誰も俺が俺がというところもない、至極真っ当なバンドの音なので、音至上主義の人にも受け入れられる。こんな音楽あるんだなぁ。うらやましい。

今の時代のAORってこういうものなのかもしれないなぁ。レディオヘッドを真正面から聴いてきた大人のためのロックバンド。でもこういうのを若い子に聴いて欲しいな。XXとか聴いてるような人は絶対。若い人はXXなんて聴いてないのかな?もったいない。かっこいい音楽はここにありますよー。