それぞれ

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昨日は朝から夢中で音楽作ってて。家に1人だったからめちゃくちゃ集中し過ぎて、お昼ご飯食べるの忘れてたし、気づいたら日が暮れていた。あ!今日マドラスのレコ発!と思い出して大急ぎで下北へ。


着いたらちょうどLOOP LINE PASSENGERが始まる所で。正直仕事に追い込まれてて、ちょっと塞ぎ込みがちな気分だったのに、完全にぶっ飛ばされた。頭からいきなりピークで、ずっとピーク!力みは1つも見えないのに凄い音が鳴る。一つの有機体のような不思議な音楽。誰にも似てない。完全なる唯我独尊。凄まじかったわー。でもね、ずっと笑顔なのよ。ずーっと笑顔。そこも良かったなぁ。ボストンとかロンドンとかアセンズとかシアトルで見たいなぁ。絶対海外のお客さんびっくりするよ。モデストマウスと対バンして欲しいなあ。


あまりに良いライブ過ぎて、次のマドラス大丈夫か?って思っちゃったけど、バンドって面白いよね。ループラインのあの世界では誰も勝てないと思うけど、でもマドラスにはマドラスの世界がある。


今回はニューシングル「CLOSER」のレコ発で、この表題曲の疾走感と泣き虫なメロディーが最高なんだけど、やっぱりマドラスの強みはこの泣き虫なメロディーに強くあると思った。それがこれでもかと詰め込まれた曲がカップリングの「センチメンタル」で、これが他のバンドでは出せないんだなぁ。情けなさと、寂しさと、切なさとが、どこまでも詰め込まれた泣き虫な音楽。


それがライブでは更に強まるし、そしてそのまま泣きながら、それでも笑顔を追いかけながら、疾走感のあるバンドサウンドを奏でるのがマドラスなんだよね。泣きながら、涙も汗も鼻水も後ろに振り撒きながら、疾走するバンドサウンド。あのループラインの凄まじいライブの後でも、ちゃんと伝わって来た。良かった。


元HI-5でwash?とalcanaと土佐丸高校吹奏楽部のオダ君が、マドラス大丈夫か?と不安がる自分に「バンドはそれぞれ、違う魅力がありますから」と言った。全くその通りだった。バンドってのは不思議なものだ。そしてフロアがみんな笑顔だった。良い時間。