ベストアルバムヨーロッパ(イギリス除く)とカナダ、中南米編です。基本アメリカ、イギリス、日本は単独でベスト選べるくらい聴いてるけど、流石に他の国にそこまで時間は割けてないのでまとめました。カナダ、オーストラリア、韓国は良く聴いてるけどね。基本三国以外のアジア・オセアニア以外と考えてもらえたら。順番はまた緩やかに個人的な順位です。
Girl in red「I'm doing it again baby!」
ノルウェーの女性シンガーソングライター。今年のNo. 1はこれかなぁ。サウンドも個性的で、テイラー・スウィフトとも違うし、今増えてるスモーキーでサイケデリックなのとも、エレクトリックなのとも違う。生音もエレクトロニクスも縦横無尽に使ってオリジナルな音楽を作ってる。おまけに曲が良い。前のアルバムも聴いてたけど、この一枚は全くレベルが違うと思ったな。傑作。
klaus johann grobe「lo tu il loro」
スイスのエレクトロポップ二人組。とにかく音の品が良い。下品な音は一音もない。平熱のサウンドで、クールという言葉がピッタリ。ぶち上がるとかではなく、体に染み込んでいくようなサウンドでとても心地良いです。こんなシンセバンド憧れるなぁ。
sofia bolt「vendredi minuit」
フランスのシンガーソングライターで、あのヴァン・ダイク・パークスのお墨付きという話題の人。音を聴くと納得。でもやっぱりフランスの人だからか、バーバンクサウンド的な音をバックに歌っても、アメリカでもイギリスでもない、不思議な音楽になる。パリの路地裏のようなイメージ。それでもフランスかと言われたら、そんな感じもしないから不思議。湿ったホテルの部屋で聴くような音楽。
AURORA「what happened to the hearts?」
美しいシンセサウンドを奏でるノルウェーのシンガー。シンセが美しい上にメロディーも美しい。シンセが美しいはいるけど、メロディーも美しいは難しいのです。その両方でオーロラはちょっと抜けてる。しかもどんどん良くなってる気がします。まだ上がありそう。世界的になるかな?
claudia bouvetta「diary for the lonely hearts」
年末に知った、カナダの女優さんでシンガーソングライター。女優さんだけど、ちゃんとアレンジやドラム以外の演奏もしてるしっかり音楽の人です。女優さんが音楽やると誰かに任せた方が良い場合が多いですけど、この人は違いますね。プロダクションもとても良い。カナダってフランス語圏があるからか、アメリカとちょっと違うヨーロッパ感が入って来て、そこがとても好きです。
charlotte day wilson「cyan blue」
カナダの現代的なR&Bのトラックメイカーでありシンガー。白人なのでゴリゴリなブラックミュージックではなく、どこかソフトな印象。全体的にムーディーで、夜に合う感じ。このサウンドはとても参考になる。プロの仕事って感じです。
orla gartland「everybody needs a hero」
アイルランドの女性シンガーソングライターで、フォークが基本にあるんだなというのがしっかり伝わって来る。サウンドはギターサウンドが中心だけど現代的で、それでもどこかにアイルランドを感じるのが面白い。ルーツがしっかりあるのがこの人の強みだと思う。この音楽は日本で受けると思うな。
chromeo「adult contemporary」
カナダのちょっと軽薄にすら感じるくらい、完璧なディスコミュージックユニット。ディスコってのはこのくらいチャラくないといけないと思う。その俺たちはこれで行くんだ!って決意が見えてとても良いです。実際この音の快楽には抗えないです。そりゃ踊っちゃうよ。
bruno berle「no reino dos afetos 2」
ブラジルの現代的なシンガーソングライター。やっぱりガットギターでメジャーセブンスが鳴るボサノヴァ的ポップソングはブラジルの専売特許で、その心地良さには抗えない。でもこれを今の時代にフィットさせるのが意外に難しい。付かず離れずの距離感がこの人は絶妙。どの曲も美しくて脱帽です。
他には産業オルタナって感じのヴァリー、カナダのシューゲイザー的な姉妹バンドのsoftcuit、後はフランスのベテラン、タヒチ80くらいかな。いつもアジア・オセアニアとの混ぜ具合に迷います。
次回はアジア・オセアニア編で最終回。その後はベストシングルへと続きます。