エブリシング・バット・ザ・ガールのベンワットのなんと31年ぶりのソロアルバム。ベンワットも年齢を重ねて、こんなアルバムが作れるようになったんだなぁーと感じる、一筆書きのようなギターやエレピのアルバム。シンガーソングライター然としたこんなシンプルな音楽をベンワットがやってることに驚きます。ただ、複雑なことや、いろんな音楽を探求してきたからこそたどり着いた境地というのがあるわけで、ノイズにまみれてきたソニックユースのメンバーがみんなシンプルな世界に足を踏み入れているように、ただのシンプルでない世界が表現できる懐の広さが必要なんだろうな、と思います。僕にはまだ早い気がしますが、早くこの場所にたどり着きたいとも思っている今日この頃です。静かな傑作