音楽は守り神

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よく音楽を聴いて救われたとか、元気付けられたとか、そんな話を聞く。自分も音楽を作る仕事をしてるので、そんな話は嬉しいし、良いなぁと思う。でも自分自身はどうかといえば、音楽を聴いて救われた事は、残念ながらない。励まされた事も、元気付けられた事もないかもしれない。感動はするし、良い歌ってだけで涙が出てくる事もある。でも、音楽を聴く事が気持ち良いとか、興奮するとか、そういう以外の作用をした事は残念ながらない。ブルーハーツにはちょっとだけある気もするが…。でもそういうんじゃないな。やっぱり。


しかし、自分は音楽を作る人。作る事を自分の人生のやるべき事と定めているし、事実、音楽以外にずっと取り組んでいる事は殆どない。そんな人間だからなのか、音楽を聴く事で救われた事は無くても、音楽を作る事で救われた事は何度もある。数限りなくある。


それは現実的に仕事となったという事だけじゃなく、この曲が作れて悩みを突き抜けたとか、立ち上がる勇気が出たとか、そういう事。

特にデビュー曲の「sing my song〜強欲な僕のブルース〜」という曲を書いた時は、もう行き止まりだと思ってたいたから、息を吹き返したような感覚があった。これが自分だ!って初めて思えた曲。

NGT48に書いた「春はどこから来るのか?」を作った時は、何かが突き抜けた感覚があった。自分で作ったデモを聴いて泣いてたのを覚えてる。

逆にAKB48に書いた「スクラップ&ビルド」の時は何とも思わなかったなぁ。自分が書いた曲の中で、1番色んな人に愛されてる曲なのに。


自分にとって音楽とは楽しいとかそういうものを超えて、守り神のようなものなんだと思ってる。だから裏切れないし、手放せない。音楽にまみれて暮らすのは、結界を張ってるみたいな感じなのかもしれない。悪いものが近寄らないように。という事はアナログ買うのはお札を買うようなものなのか?(笑)


まあとにかく自分的には、「音楽は守り神」って表現はとてもしっくり来る。それ以外の言葉は見つからないくらい。それは邪神かも知れないんだけど。

そして今日も音楽を作って提出した。今回はコンペとは思えない熱量の曲を作った。たまに起きる熱量大放出状態。なんか色んなものがこもった音楽が出来ました。見てますかね?音楽の神様。今日も音楽に人生を捧げました。