サウスゲート退任で色々考えた。大会中は何でトリッピアー左?何で怪我のルークショー以外左サイドバック連れて来ない?メイヌーもギャラガーもいるのにTAAコンバート?フィリップスの代わりが居なくて本大会なのにまだ実験してるって?と疑問続出でした。
まあそれでもユーロは2大会連続決勝進出。W杯もベスト4。成績は残してるんですよ。過去の監督に比べたら抜群。あまりにイングランドの選手が豪華すぎるので、絶品料理をみんな求めてちゃったんだよね。サウスゲートは町中華の悪く無い大将くらいなのに。フランス料理のコース料理みたいなの求めちゃった。
ただ、これが名監督なら良かったのか?というのも最近は微妙な流れにある。アルゼンチンのスカローニの戦術バリバリ名采配なんて見た事ないし、フランスだってデシャンはそんな感じではない。事実今回のユーロは確実にデシャンの采配ミスで台無しになった。脅威になってたデンベレと、チームを機能させてたカンテとラビオ外しておいて、代わりがバルコラはない。あれでフランスはガタガタになった。でもデシャンの成績は抜群。
結局まず選手の質。身も蓋もないけどそこ。その上で選手の特性の邪魔を監督がしない。特に思いつきでコンバートとかもしない。さらに選手の気持ちを盛り上げる。これがチームが上手く行く方法。
今回のスペインはそんな感じだった。何も結果を残したこともないラフエンテ(まだ名前うる覚え)だけど、選手の邪魔はしなかったし、選手の質は申し分なかった。クラブならば戦術を仕込む時間もあるだろうけど、代表は無理。そんな中、唯一スペインには国がイメージするサッカーがあって、その上で選手がやりやすいやり方を見つけてる。これが肝かもしれない。ドイツはもうそんなものを忘れてしまった。イングランドも。フランスもシャンパンの香りはもうしない。オランダはあったかもしれないけど。
なのでまず国がどういうサッカーをするのかイメージがあって、良い人で選手に好かれてる監督がいて、その人が選手の邪魔をしないシステム、悪く無いシステムを当てはめる。これが勝ち筋じゃ無いかと。そんな事をユーロ見終わって思っている。鬼才なんていらない。必要なのは気配り。
そう考えると森保さんは悪く無い。人柄は申し分ない。選手にも好かれてるように見える。日本サッカーの行く道は、オシムさんが示したボールも人も動くサッカーでイメージは出来た。あとはコーチにもうちょっと戦術わかる人が欲しい。名波は代表監督向きではあるけど、コーチ向きでは無い。なのであまりに戦術的な人がいなくて、選手の邪魔をしちゃう時がある。今Jで好調の町田が上手くやってる。人間性の黒田監督に、サガン鳥栖にいた戦術家のキムさんがコーチ。このバランス。これが達成できれば、日本、マジで上狙えるかもしれん。
代表監督に求めるのは戦術家じゃなくて人間性。ナーゲルスマンはクラブ向き。ラングニックはまだオーストリアだから良かったけど、あの人も代表向きでは無い。戦術家は代表にいらない。必要なのは良い人。そう考えると、最強の代表監督はただ1人。ユルゲン・クロップ。サッカー界で1番人間性を認めららている人。クロップとイングランドが組めば、世界中で歓喜の声が上がる。
そんなサッカー専門家では無い1ファンの痛い見解です。優しく聞き流して下さい。クラブはまた全く別ですけどね。