昨日はwash?のワンマンを観にクアトロへ。下北沢でみんなに愛されるバンド、wash?のワンマンには、バンドマンがフロアにも大集合でした。
バンドを始める時。モテたいとか、売れたいとか、色々下世話な理由もあるにはあるんでしょうけど、基本的にはみんなで音出してるのが楽しくてしょうがない。これが原動力なんだと思うんです。そしてそれがフロアに届いて、その音空間の中で笑顔が乱反射する。バンドを始める時に考えてる事なんて、そんなものじゃないのかな。
そしてそれがずっと続くのが夢なんだと思うんです。バンドの夢ってそういうものなのかと。そしてそれにはちょうど良い夢の大きさがあって、クアトロでワンマンやってフロアに人が溢れてるってのは、その夢のサイズとしてちょうど良いなと、昨日ライブを見てて考えてた。何一つ売り渡す事なく、変更する事なく、ただただ真っ直ぐ音を鳴らして辿り着く場所が、クアトロワンマンってのはちょうど良い。フロアの祝福具合を見てもそう思いました。まあ色んな考えはあると思うし、本人達だってそんな事考えてねえ!って言うかもしれないけど、自分にはとても美しい物語に見えた。眩しいくらいに。
あんなに美しいファズの音はなかなか聴けないし、あんなに転がりながらも美しく円を描くバンドサウンドもなかなかあるもんじゃない。下北沢のバンドマンの正しい夢の姿を、誰もが憧れるようなバンドサウンドを奏でて見せてくれた。そんな事を昨日のwash?には感じていました。
本当に良いライブだったなぁ。フロアの人達みんながそんな顔してた。良い夜。