凡人の音楽

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なんとか乗り切った!数日前に感染した胃腸炎をなんとか跳ね除け、京都芸術大学の講義、無事完遂しました!いやー今回はやり切った感ある。


今日は森さんのモータウンの文化的解説の後、即興の作曲を見せる授業。今回はベースライン重視の作曲。これはその日の調子に左右されるんだけど、今回は何故かじっくり臨めて、上手く出来た気がします。何だろう?胃腸炎があったから、逆に腹括ってる感があったのかな?


そして今度は生徒さん達の作曲の時間。みんなの集中する顔を見るのはとても楽しいです。そしてその作った曲を聴いて、今度は即興アドバイス。これも今回は何故か心が通ってる感触があった。相性が良かったのかね?良い対話が出来た感触がありあり。何だか楽しくなってくる時間。


何といっても最後の質疑応答の時のみんなの楽しそうな顔、初めての作曲に驚いてる顔が忘れられない。これを見るために講義をやってるといっても過言では無い。みんな良い顔してたなぁ。


音楽はエリートのためのものでは無い。それが自分の中に大きくある価値観。天才の音楽は素晴らしいけれど、天才の音楽だけしか無い世界なんて全く楽しく無い。天才じゃ無い人の音楽だってめちゃくちゃ良い音楽はあるんだ。それは自己肯定だけの話(ちょっとある)ではなくて、本当にその素晴らしさを知っているから。市井の人の音楽に、素晴らしい光が宿る事はある。


自分の講義で、音楽を作る喜びを知ってくれる人がいたら嬉しい。天才がいても良いけれど、天才じゃ無い人が音楽を作る喜びを見つけてくれたら尚嬉しい。それこそ自分が音楽を教えてる理由。このプロジェクトに関わった理由。集まれ凡人達!凡人に素晴らしい音楽が作れないなんてのは嘘だ!詭弁だ!思い込みだ!音楽に思いを込めた人間のエネルギーには、必ず何かが宿る。天才って誰だ?本当にそいつは天才か?必要なのはエネルギー。情熱。音楽は暑苦しいものなんだ。それが分かってないクールガイには用が無い。そんな熱い想いを込めた授業を今回も展開した。その熱が届いていれば嬉しいな。


今回も頑張りました。はい。