「Oh No I Love You」/Tim Burgess

シャーラタンズのボーカリスト、ティムバージェスの9年ぶりのソロ2枚目。前作が傑作だったからねぇ。期待は高まります。前作はライナスオブハリウッドがプロデューサーという人選のセンスに唸ったものですが、今回もオルタナカントリーの地味渋作品を手掛けるマーク・ネヴァースを起用。目利きの鋭さと、音楽マニアぶりを見せつけてます。作品の出来は前作と同じ流れにある黒人音楽を通過した、地味ながらもしっかりした仕事ぶりの愛すべきポップ作品。でも前作よりも少し骨太かな。プロデューサーお人選で方向が見えるのも良い。少しなよなよした声が好き嫌い別れると思いますが、僕はこの人大好き。シャーラタンズも好きですが、ソロはもっと好き。今回はイギリスの音楽好きだけじゃなくアメリカ音楽が好きな人にも聴いて欲しいなあ。長く付き合える素晴らしい作品です。