レビュー:「Random Access Memories」/Daft Punk

グラミー賞受賞の現代を代表する作品。ダフトパンクは1枚目が大好きで、あのなんともユーモラスで、どこか間抜けな感じもする世界がとても大好きだったので、その後の作品はそれほどはまらなくて。なので今回の作品も出てすぐはチェックしてなかったんです。でもグラミーのあのパフォーマンスで頭バコーン!って感じ。すいません!ってすぐ買いに行きました。そしてこの現代を代表する作品は完全にオールドスクールな作り方。でも本当にリッチな、豊潤な作品ってのは時間と予算と人をかけて作らなければできないことを強烈に叩きつけてる。自分も含めてだけどホームレコーディングに安易に流れる時代、一人で完結してしまうことでコラボレーションのマジックのまったくない音楽の流れへの痛烈なアンチテーゼにこの作品はなってます。何も難しいことをやってるわけではないんだけど、あのナイルロジャースのカッティングのタイム感!音楽はやっぱり才能ある人と作りたいなぁ。人のアイデアが入るだけで自分の作品じゃなくなるみたいな考えの人にはやっぱり違和感があります。音楽が自分の持ち物ではなく、文化であるという考え方。たくさん文化的な音楽を僕も作って行きたいです。今度の新しいスタジオにはたくさん人を呼びたいな。