「Paradise」/Con Brio

基本的に黒い音楽に憧れている非黒人たちの黒い音楽が大好きです。本格派ではなく、ちょっと横道逸れてるような。基本白人が黒人に憧れているような。しかもそれがヨーロッパならなお好き。MOVERや530、シゃーラタンズがそんなイメージかな。

でも最近はそんな人達が、逆にロックフィーリングを持った、黒人音楽以外のフィーリングを持った黒人の人達と一緒にやる音楽がまた面白いです。ヴィンテージトラブルとか、アラバマシェイクスとかね。まあ元々スライやPファンク、プリンスなど、伝統的な黒人音楽からはみ出す黒人の人もいますから、その人たちの系譜なのかな。

そして何より黒人音楽で真似が出来ないのはボーカルです。あの爆発力はどうしても真似できない。なので最近のカッコいいバンドはボーカルが黒人だったりします。そしてその流れで聴きたいのがこのコンブリオ。

大人数の基本ファンクバンドで、ロック色が強い。ブラスやら鍵盤もあって華やかで、フェスで映えそうな音楽。そしてなによりボーカル力が素晴らしい。ただ黒人的なだけじゃなく、どこかスウィートでソフィスケートされたイメージまである。でもバンドは黒い方向に寄っていく。その中でスター然と振る舞うボーカル。非黒人から見た、ファンクとロックの丁度良い塩梅がここにある気がします。

というかそんな小難しいことは別にして、本当にこの音は気持ちよい。かっこいい!これは人気が出るんじゃないでしょうか?こういう生音だからこそのバンドは強いよね。編集ではできない音楽がここにあります。人種の坩堝の音楽絶対支持。