「Blie&Lonesome」/The Rolling Stones


絶倫ニュースで世間を賑わし、そのタイミングでニューアルバムをリリースする現役バリバリなおじいちゃんロックンロールバンド、ロックンロールの王様、ストーンズはやっぱり凄かった。

回のアルバムはどっぷりブルース。もう好きなことやらせてもらうよ!とばかりの振り切った世界。でも結局ミックが歌うとポップに聞こえるから不思議。ロックンロールというのは、黒人に憧れた白人の男の子が、ブルースの深みを若さで蹴飛ばした音楽なのかもしれない。そしておじいちゃんになっても、結局ブルースを蹴飛ばす凄さ。愛を持ってブルースを蹴飛ばしたのがこのアルバムなのかもしれない。

はずっとストーンズはキースだろ?って思ってたし、今でもキースのソロも方が好きなんだけど、ストーンズを趣味の良い音楽ではなく、偉大な音楽に足らしめているのはミックなのかもしれない。ミックは正しい。ポップは正しい。ストーンズは偉大だ。