「The Last Days of Oakland」/Fantastic Negrito


最近、音楽におけるプロダクションの進化が凄すぎて、少し食傷気味になったからか、ブルーズやジャズといった伝統的な音楽に注目が集まってます。日本だと音頭とか民謡ね。土着なもの。その中で出会ったブルーズアルバムがこのファンタスティックネグリート。

ブルースと言っても現代的なものなので、とてもモダンばアルバム。イメージとしてはブルースの世界のプリンス的な感じ。音の粒立ちも今の音楽で、アナログに拘ったというよりも、デジタル録音にアジャストしたサウンド。でも出てくる音はとてもオーソドックスで、ドラム、ベース、ギターにオルガン、ピアノが入る程度。そこで上手いのがハンドクラップも含めたパーカッション的なリズムが効果的に入ってくるところ。そこはヒップホップ的なのかな。とにかくかゆいところに手が届く、とても心地よいアルバムです。

後ろ向きじゃない伝統的な音楽家ってとても良いよね。伝統を踏まえた進化がポップミュージックの肝。僕はそう考えています。