「Rain Tree Crow」/Rain Tree Crow


ジャパンの実質1回こっきりの再結成アルバム。ミックカーンも亡くなっちゃったから、もう再結成はないんだね。寂しいなぁ。

ジャパンは本当に過小評価されてると思う。レディオヘッドはジャパンがいなかったら出てこなかったと思ってるし、ジェイムスブレイクだって、モグワイだって、シカゴ音響派だっていなかったんじゃないかなぁ?音そのものの質感を味わって、空間を感じて、ジャズでもクラシックでも現代音楽でも、もちろんロックでもない音楽を奏でる。

このアルバムは僕にとってはファンク。でもそれは観念的なもので、黒人的なリズムがどうとかではなく。まるで微分化したようなリズムのずれを重ね合わせ、それをミニマルに繰り返す。本当の意味でのニューウェーブと言うべきか。
まあポップ大好きな僕としては、もう少しだけデヴィッドシルビアンに歌って欲しいんですけどね。デヴィッドボウイのいない世界なら尚更。もう少し俗世間に降りてきて欲しいなぁ。まあそんな下世話なこと思われても困るんでしょうけど。