「Matador」/Gaz Coombes


ブリットポップの代表的なバンド、スーパーグラスの主役、ギャズのソロ2枚目。最初はパロディー的なくらいの躁病的な英国ポップでデビューしたので、そのイメージが強いですけど、その後の彼らは実に大人でありながら、でもパワフルで暴れん坊な英国ポップを奏でていて、それが本当に素晴らしくて!僕の中ではデヴィッドボウイの一番の後継者はスーパーグラスだと思っていたくらい。ただバンドは解散。そしてギャズはソロアルバムを発表したんですが、1枚目はちょっと頭でっかちで。レディオヘッドなんかも同期くらいなので、ライバル意識があったのかなぁ?ちょっと込み入ってて、持ち味の暴力的なくらいに開けたポップ感がほぼ見えなかった。もちろんかっこよかったけどね。その反省からか、今作はシンプルな側面があって人懐っこさがかえっきた。それでいてレディオヘッドに負けない構築感もある。アナログシンセの使い方もとてもカッコいい。これでギャズも自分のフィールドに戻ってきた感じがします。次が楽しみなアルバム。ギャズはもう一花咲かせると思う。それだけの才能ですから。