エガちゃんからのメッセージ

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江頭2:50代々木アニメーション学院でのスピーチが話題になってて見た。内容は簡単に言えば、やりたい事はやれば良いし、やりたく無いならやらなきゃ良い。でも本当にやりたい事は諦めるな。そういう事。それをエガちゃんが言うから重みと真面目さが強調される。AD時代は自分もエガちゃんって呼ばれてたんで、共感。


これを自分に置き換えると音楽の話になる訳だけど、自分ならもっと細分化して考えたい。

音楽で生きていきたい。オッケー。それは良い。で、音楽の何をしたいのかが実は重要で。音楽には作詞作曲、サウンドアレンジ、楽器を弾く、ステージで演奏する、歌う、サウンドを作る。大体こんなフェーズがある。その中で自分がどこを重視するのかは真剣に考えた方が良い。


自分の場合、シンガーソングライターで、しかも宅録のセルフプロデュースでメジャーデビューしたので、この全てを行っていた。しかし、自分が全てに向いてる訳では無い事が段々わかってくる。


まず何より大雑把で細かい事が苦手な自分はサウンド作り、サウンドエンジニアには全く向いてない事がわかる。しかも本職の人達の緻密さを見て、これは無理だとすぐに理解した。


次に楽器の演奏。これは今でもやってるし、逃げられるものでは無いんだけど、自分には向いてない。でも全くやらないわけにはいかないから、自分の求めるレベルまではなんとか頑張って引き上げた。


次に歌。これも得意ではなく。まあでもシンガーソングライターというのは自分なりの歌で良いので、これはなんとかなる。でも誰かの為に歌う、コンペなどで誰かに理解してもらう為に歌うのはなかなか難しい。これにはずっと苦労している。でもこれも最近良いソフトも出て来たので、なんとかなっている。


そしてサウンドアレンジ。これは楽器の技量にも関わってくるのだけど、どちらかと言えば苦手だった。でも沢山音楽聴いて、頭の中にアイデアは一杯。最近はやっと自分の頭の中にある音を作れるようになって来た。最近楽しくなって来た事の一つ。


そして作詞。これは自分でも好きだし、得意なんだけど、これもシンガーソングライターの歌詞であり、誰かに合わせるのが苦手。プロフェッショナルになり切れない。得意分野ならやれますが…という消極的プロ意識でやっている。


そしてそんな風に作った曲をステージで歌う事。これは何とも言えない。好きだし、得意じゃない事もないけど、自分ではよくわからない。デビュー前も全然ライブやってなかったから、まだ掴めてないのかもしれない。カリスマがあるタイプでもないし。今でもフレッシュな,若手感溢れるライブやっちゃう。


そして残ったのが作曲。メロディー作り。多分自分の真ん中にあるのはこれ。とにかくこれを続ける為に、他の事も努力してると言って良い。これは何回やっても飽きない。なのでこれは辞めるつもりもないし、死ぬまでやる。諦めることなんてはなから考えてない。


自分がやりたい事をイメージして、さらにその核にあるのは何なのか?そこまで考えると色々動きやすいのでは?なんて思います。まだまだ色々諦めてない人による、これからの人へのアドバイス


どうせいつか死ぬんだから、好きな事しないとね。それで幸せになれるかはわからんし、もちろんお金になるか、職業になるかはわからない。でもやりたい事って音楽を作る事だから。職業にする事がやりたい事ならちょっと意味が変わってくるから、何も言えない。さらには成功するかどうかなんて事も基準がわからんし、結果だけ見たら大体負け戦。そこは自分の基準で考えた方が良いと思う。


諦める必要ってないんだよね。死ぬまでやって、やっと結果が出るだけ。死ぬまでは何も決まってない。しかもそれを人が成功と呼ぶのか、失敗と呼ぶのか。それも見る人によるし、もっと言ってしまえばその違いに意味もないような気がする。そこに向かって生きる事に意味があるような。


そんな青臭い事を52歳にもなって、まだ考えてる自分がいます。成長してないのか、成長したからなのか。世の中はよくわからんことばかりだ。