今日は誕生日。ついに53歳になった。変な夢で目覚め、早めのウォーキング、そして朝風呂の朝。明日が締め切りだから、今日も全力で音楽を作る誕生日。
この間のライブでも話したけれど、ゴミの感覚という考えに取り憑かれている。53歳を迎えるのに相応しい思想。ゴミが輝く瞬間がとても好きで、でもその為に自分がゴミ側で居ようとするのは本末転倒で、そんなものを目指しているわけではないのだけど、足りない自分を愛して、足りない自分が輝く方法を考える。そんなイメージのゴミLOVE。
完全無欠な人なんていなくて、人間は必ず欠点がある。その欠点を隠すように、目立たないようにするのが生きる術であり、それは本当にそうだと思う。でも、その欠点を何かと合わせる事で前面に押し出したり、輝かせる事は出来ないのだろうか？と考えている。それがゴミを愛する、ゴミから何かをつくる際のイメージ。だって自分が欠点しかないと思ってる人間が、その状況から抜け出す方法はそれしかない。欠点に、ゴミに魅力を見出す事。全ての価値観は見る角度によって変わるはずだ。だから、僕はいつでも欠点を見つめ、それをなんとかする方法を考えている。
今日もゴミを集めて音楽を作る。足りない技術、足りない知識、足りないものをあげたらキリがない。でも、この手の中にはそれを宝石に変える魔法があるはずだ。それを信じて、今日も音楽を作る。そんなものを目指したまま死んでいく予定なので、嫌じゃない方はお付き合いいただけたら。
こんな自分をいつも構ってくれてありがとう。何かで恩返しできたら良いのだけど。そんな53歳の朝。
