シューゲイザー。俯いて靴を見ながら弾くギターの轟音で繭を作り、その中に良いメロディーを宿すという、特殊なジャンルがあります。これが綿々と受け継がれていくジャンルで、今でもたくさんのバンドがいます。その中で、実は日本のバンドが世界でも結構認知されていて。それは現行のバンドだけでは無く、過去のバンドも発掘されて、人気だったりします。
そして昨日復活したhoneydipはそんな海外で伝説化されたバンドの1つ。その復活の日には世界中から人が集まり、お客さんの6割くらいは外国の人だったように感じます。そんな大切な日に、日本のシューゲイザー界も精鋭を揃えて歓待。
オープニングアクトはmash。古参のバンドの一つだけど、正直最近の活動を目にしてなかったので、どうかな?とは思ってました。しかし流石の手練れ。これぞシューゲイザーのギターサウンド!スリーピースであの音を作るのは凄いなぁーと見てて感動した。会場も一気に湧き立つ。
そして次はジャパニーズシューゲイザー界のキング、クライフ・イン・ザ・ベッドルーム。活動を止めて伝説になったhoneydipとは逆に、全く足を止めないシューゲイズジャイアント。昨日はキングの風格がバッチリのパフォーマンスで、シューゲイズなロックンロールを聴かせてくれました。ピロウズを見た後だったんで、ギターバンドとシューゲイザーを繋げた大事な存在なんだなと再認識。
そして昨日の主役honeydip。16年ぶりだというステージでしたが、全く衰えてない。現役感バリバリ。そして面白いのはシューゲイザーをそんなに感じない事。キュアーやラブ&ロケッツといったニューウェーブの感覚が強くて、そこに入り込むシューゲイズの感触。ペイル・セインツが1番近いシューゲイザーかなぁ。とにかくスケールがデカくて、もっとビッグなサウンドを奏でているし、そもそも靴なんて見ないで客を煽ってる。笑
そして梶さんのミック・カーン直径のフレットレスベースと、英二さんのギターね。この2つが何よりオリジナルだなぁーと感じました。梶さんのベースは理解してたけど、ギターのオリジナリティは特筆。高音のパートを行くんだけど、それで細くならないバンドサウンドは、全員で作ってるんだろうね。でっかいグルーヴに何回もおー!ってなった。そこに乗る真人君とジュン君の合作メロディーは、80年代感じる切ない美メロ。そりゃ伝説になるわな。
ジュン君のギタートラブルなどもあったけど、アンコールまで駆け抜けました。本当にカッコよかった!しかし、アンコール最後の一曲を、体調不良で見れなかったのは個人的な痛恨事。。音楽にやられたのかな。そんな気もします。打ち上げ出たかった。
次は香港でクライフと対バンだって!日本のシューゲイザーって凄いな!