「Mellow Gold」/Beck

最近自分の中でベックブームが来てるのでこの1枚目を。

昔新宿にあったヴァージンメガストアでうろうろしていると、流れてきたスライドの音とブレイクビーツ、そして気怠い声。これにピンときた僕はDJブースにまっすぐ向かう。するとそこには知った顔が。今はインターFMなどで活躍するジョージウィリアムスがそこにいて。その後ジョージとは一緒にバンドやったりするのだけど、僕のベック初体験はそのジョージによってもたらされたのでした。あの音が鳴った瞬間をすごく覚えてる。今までどこにもなかった、聞いたことのない音楽。でも音のパーツは手垢にまみれたものばかり。なんというかコロンブスの卵ってこういうことなんだなと。

それはジョージっていう存在もそうで。あのイギリス人の父親と日本人の母親に生まれたチャーミングな男は、どこにもなかったポジションを作ってそこで今も踊ってる。ベックも自分のポジションを自ら作った。そういう人にはものすごく憧れる。しかも圧倒的な才能とかじゃなくて、手垢にまみれた、それこそガラクタを集めて、最高のものを作り出す。刺激的なポップってそういうものだと思ってる。

ベックとジョージを同列に並べる。とてもジョージに喜ばれそう(笑)