ウィーザーが出て来た時の、あの誰とも違う感じを覚えてる。僕が最初に知ったのは、今はインターFMなどで活躍中のジョージウィリアムスの家だった。カーズのリックはバッドブレインズのプロデューサーなんだよーみたいな話の流れで、このバンドはリックのプロデュースなんだよってジョージが教えてくれたんだった。メロがポップで、ムーグの音が面白くて、そして何よりルックス!インパクト十分だった。そしてその後ピンカートンという傑作で完全にノックアウトだった。
でもその後はいつも期待だけ大きくて、それに少し答える時と、まったく裏切る時が続き、もう期待もしなくなっていた。沢山の音楽を聴くようになって、他に聴く人いるしなぁーくらいの感じ。でもだんだんまたウィーザー良くなって来てるなぁーとは肌感覚で思ってはいた。そして今回。久しぶりにスカッとするアルバム!もちろん1、2枚目にはかなわないけれど、良い曲を書くという当たり前のことが当たり前に出来てる。リヴァースがちゃんと力を発揮した作品だと思う。ビーチボーイズ感がたまらない。
今のウィーザーに大傑作とか、歴史を変える作品とかは期待してない。でも誰にも書けないおセンチな曲が聴きたい。それを達成してくれた、とても身近で嬉しいアルバムだと思う。ウィーザーはまだまだいけそうだね。うん。