最初から凄まじいノイズが溢れだして度肝を抜かれるライブアルバム。
僕は基本的にライブアルバムって好きじゃなくて、ライブはその場にいてこそ、って考え。だって演奏はスタジオ録音に比べたら落ちるのは当たり前だし、その場の熱みたいなものは、なかなか音だけで伝わるモノではない。
しかしこのアルバムはおそらく、そのライブで聴けた音をむしろデフォルメして再現することで、ライブの熱を伝えることを実現してる。とても不思議で、強烈なアルバム。ライブの音をきれいに伝えたって意味ないよね。だからこそノイズはより強烈に、音の衝撃だけを抜き出したような、ある意味汚れた音の世界。でも僕らの耳に聴こえてるライブの音はこういう音だと思う。バンドの音とエンジニアの中村宗一郎さんの感性が生んだ傑作アルバム。ライブアルバムとして、これはピカイチでしょ。
音の良いというのは主観であることを忘れちゃいけないよね。