2023年ベストアルバム(イギリス編)

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アメリカ編に続いてベストアルバム2023イギリス編。写真の都合でベスト9。イギリスのシンガーソングライターって、ソウルからの影響を隠さないどころか、誇らしげに押し出すよね。そこが好きです。


1  「Bunny」Willie J healey

2  「Look now」Oscar lang

3  「Father father」Young fathers

4  「Milk for flowers」H.hawklike

5  「black rainbows」Corinne bailey rae

6  「teenage sequence」teenage sequence

7  「Excuse me while I vanish」William the conqueror

8  「bryan moone's discopunk」Danny goffey

9  「The ballad of darren」Blur


1位はそんなソウル感溢れるシンガーソングライターの筆頭、ウィリー・J・ヒーリー。生音中心で、人懐っこい.、ちょっとユーモラス入るようなメロディーが魅力。天才ではないけれど、良い音楽ってあるよね。


2位のオスカー・ラングはポール・マッカートニーの遺伝子を感じる流麗なメロディーが特徴。今の時代にメロディーに全振りなのが頼もしい。しかもTHE1975も所属するインディーのダーティーヒット所属。スターになるかな?


そして一言では言い表せない音楽性が魅力のヤング・ファーザーズ。コメット・イズ・カミングなんかと同じで、聴く人によってジャズなのか、ロックなのか、またはファンクなのか悩む。イギリスのグループのごった煮感って特別。生演奏もエレクトロニクスも手法構わず。


H・ホークラインはカーディフのシンガーソングライターで、しかもテレビ司会者ってのが面白い。生音が中心で、ウェールズのキテレツ感(スーファリ!)が良い塩梅で紛れ込んだポップ。ピアノとブラスがご機嫌です。


そして1番の問題作、コリーヌ・ベイリー・レイ。あの上品でオシャレなソウルポップの人が、ギターノイズのフリーキーなニューウェーブの世界へ。最初はシングル聴いてびっくりして受け入れられなかったんだけど、アルバムで聴くとこれはカッコいい!ってなったなぁ。まあ許せない人がいるのも理解しますけど、僕は支持派です。


ティーンエイジ・シークエンスはダンスミュージックがしっかりポップに着地してる良作。名前の通りシークエンスがカッコいい。DEVOとトーキングヘッズの遺伝子入ってるのがツボだね。


ウィリアム・ザ・ コンカラーはオルタナティブなロックバンド。男の渋さがあって、沁みるメロディーもあって、とにかく全てが太い。まだイギリスにこんなバンドいたんだなぁーって感心した。


8位はスーパーグラスのドラム、ダニーのソロ。ギャズのソロよりこれは良かったなぁ。スーパーグラス感もあるのが反則だけどね。歌もいけるなんてびっくりだけど、コーラスも上手いバンドだったもんね。


そして最後は大人になったブラー。大人になってもグレアムのギターは節度を持ってヤンチャしてる。大人の余裕。デーモンも周り見られるようになった気がする。これぞ成熟。


惜しくも選外は眉毛兄貴ノエルのソロ。ただノエルが良い曲を書くのは当たり前になっちゃって、びっくりしなくなっちゃった。ストーンズも良かったけど、ストーンズを入れる事に躊躇してしまった。功労賞があったら入れます。コーラルは最後まで迷った。もっと早くリリース知ってたら、聴き込んで入ってたかも。Spotifyで知ったキートン・ヘンソンは最高にポップ。シングルが良かったかな。ケミカルブラザーズは正に安定、ティーンエイジファンクラブは黄金の金太郎飴、PJハーヴェイは地味目の良作でした。


イギリスはボーイジーニアス級の作品がなかったけど、どれが入ってもおかしくないくらいの作品が多かった。イギリスのポップが自分の根底にある事を確認した作品群でした。


次は区分けの都合でカナダ、オーストラリア、ヨーロッパ編です。