今日ウォーキングから帰ると、家の中の方が暑かった。我が家は夏になるとクーラーを付けっぱなしにするので、これはクーラーを止める時が来たって事だ。今日、我が家のクーラーはピタッと止まった。これは正式に秋がやって来た事を意味する。
今日、ウォーキングの途中に、また知らない道を歩いた。知らない道が大好きな自分だけど、そこは不安になるくらいに細い路地だった。その道に足を踏み入れた瞬間から、何とも言えない空間が捻じ曲がったような感覚があった。そしてその道を抜ける所には鳥居があり、お稲荷さんがいた。この感覚はこのお稲荷さんの魔力なのかな?とかそんな事を考えてボーッとしていると、気配も何も無く、女性ランナーが細い路地に立つ自分の脇を凄いスピードですり抜けて行った。本当に存在感が何もなかったので、まるで空間の裂け目から飛び出して来たように感じた。びっくりしてちょっと飛び上がった。
そんなランナーの背中を見ながら、お稲荷さんの前に立ち尽くしていると、さらにその目の前に空き地を発見した。空き地といってもそんなに広くは無く、前はそこに家があったんだろうなと思えるような広さ。雑草が生え繁り、緑色一色の空間がそこにはあった。そしてその入り口に、なぜかポストだけが取り残されていた。ポツンという言葉を発するかの如く、ただポストだけがそこにある。あれはなぜ取り残されたのだろう?あそこに手紙を入れたら、誰かが読んでくれるのだろうか?
季節の変わり目は空間が歪んで、今まで見えてなかった世界が見える気がしてる。昨日もこの場所は存在したのだろうか?そのくらい奇妙に感じた。まあそれでも日常は続くし、今日も曲を作っている。また今日も1曲仕上がった。色々ものがないから、気分転換に買い物に行って来よう。秋の空気を感じながら。