「HATE ME」/cruyff in the bedroom


キングオブシューゲイザーとして君臨するクライフの6枚目。

シューゲイズマナーに乗っ取ったいつものサウンドを聴かせるも、今回のギターサウンドはファズ感が強くて、そこに新しいドラマーのタツさんの前のめりなドラムが相まって、ロックンロールバンドの姿が浮かび上がる。元々すべての曲を作るユウスケ君のルーツはロカビリー。ロックンロールの持つ色気とシンプルなポップ感がクライフの芯にあるもの。それをシューゲイズサウンドでいつも覆い隠すのだけど、今回はその姿が垣間見れるかな。僕はとても好きなところなのだけどね。

いやしかしクライフは止まることなくずっと前に進んでるバンド。本当に尊敬するわ。長く続けるバンドの凄みが見える、歪なロックンロールバンドの新作です。発売は5月10日!!キックオフ!!

「公式ホームページ開設!!」

ライブを翌日に控え、まがいもののホームページを蹴散らすために、公式ホームページ作りましたよ!!初めて自分で作りました!!ほとんど田村君の写真におんぶに抱っこのページですけど。

https://egawahiroshi.wixsite.com/hiroshiegawa

PAVELのページを作る余裕はありませんでした・・・。それはまた今度ね。

とりあえず、僕の公式ホームページはこちらになります。何か不具合ありましたらご連絡下さい。また、ここはこうした方が良いよ!というアドバイスありましたら何なりと!!

いやしかし俺がホームページ作るなんて、すごい時代になったもんです。機械はめちゃくちゃ苦手だからね。パソコンなんて特に。

<ソロ>
2017年4月9日(日)赤坂グラフティ
しみりえpresents「ウタノエン」
出演:イナダミホ/エガワヒロシ/シミズリエ
12:00開場/12:30開演
前売2000円/当日2500円
(ドリンク付きランチセット1400円別
(お昼のイベントになります。エガワヒロシの出番は13時過ぎになります。)

6月8日(木)Music Restaurant LaDonna
「LIVE ! from GROOVE FROM K・WEST vol.1」
OP/ST 18:00/19:00 前売り/当日4,000円/4,300円
出演:藤重政孝エガワヒロシ/日乃内エミ/イズミカワソラ

<PAVEL>
4/19(水)高円寺showboat
出演:アイラブユーベイビーズ/FF0000/PAVEL and more…
開場 18:30/開演 19:00
前売¥2500/当日¥3000(税込・別途ドリンク代\600)

<DJ>
4月15日(土)英国ロックパブNONSUCH
DJ:綿内克幸/エガワヒロシ/わたなべりんたろう
スタート20時、入場無料!音楽好きがただただ音楽を楽しむ夜!

エガワヒロシのチートロたこやき>
4/30(日)
[Total Feedback]&[SundayMonday]
高円寺HIGH 高円寺ampcafe同時開催


チケット希望の方は希望人数とお名前を連絡ください。

「foundation」/溝渕ケンイチロウ

DQSのドンにしてセロファンカスタネッツ、QUBE(再始動希望!!)等々豊富なキャリアを持つドラマーの溝渕ケンイチロウことケンさんが新作をドロップ。

もはやシンガーソングライターとしか呼べない存在に変わり、福山に拠点を移しても尚精力的に活動をする姿には、同い年の仲間として尊敬(と自分の尻を叩く焦り)しか感じないです。しかも今回はキャリアで交差してきた信頼できるメンバーにも演奏を依頼して、それを自分のドラム、アコギ、歌、そしてミックスとマスタリングでまとめるという茨の道を選択。その作業の大変さが想像できるだけに、良くやった!すげえなケンさん!というのが素直な感想です。

その音はカントリーからAOR、そしてR&Rやシューゲイザーまで入り乱れ、音響派の感覚を感じさせながらポップに着地する百花繚乱ポップ。でもプロダクションの基本はその声の良さが中心で、その声にぴったり合ったジェントルなメロディーが貫かれてるからこそチグハグにはならない。、逆に音楽マニアの心をくすぐる部分がたくさんあるなぁーって印象になってます。一番近く感じるのはアコギと歌のイメージからキングス・オブ・コンビニエンスかなぁ。福山のことはまったくわからないのだけど、勝手にケンさんの声からノルウェーを思い浮かべている俺がいます。

ただここまでの音を聞くと思うのは、この声とメロディーにはリッチな環境のレコーディングが合うよなぁーということ。ケンさんのミックスもアーティストミックスな感じでなく、きっちり良い音に照準が絞れてるので、とても心地よいのだけど、もっとすげえスタジオで、すげえマイク使って、すげえエンジニアで溝渕ケンイチロウの音を聴いてみたいなぁ。声とアコギがとてもリッチなのが特徴だと思うので、そんなことも感じてしまう俺がいます。まあそれはあくまで欲を言えばの話ですけどね。

友達だと言うことを排除しても、良質なポップミュージックがまた一枚生まれましたと言うのが正確な情報でしょう。日曜日の朝にも、真夜中のヘッドフォンにもぴったりな不思議なポップです。

「The Great Unwanted」/Lucky Soul


イギリスに現れたレトロインディーポップグループ、ラッキーソウルの1枚目。

60年代のガールズグループをモチーフにするというのはもう完全に手垢にまみれた手法なわけです。フィルスペクターリスペクトで豪華なサウンドプロダクションを施し、サウンドを彩っていく。このバンドもその範疇からまったくはみ出てはいないわけですが、結局そうなってくると曲を書く力と、サウンドの構成力が肝になってくる。そしてこのバンドはそこが素晴らしい!!とにかくキャッチ―であることが貫かれていて、まあひとつひとつのアレンジに気が効いてる。これをただの焼き直しだと揶揄する人もいるでしょうが、まったく同じものなんてのは出来なくて、どこか現代的な匂いがするのが良い。そしてボーカルのアリのキュートさ。いやあこのバンド大好き。こういうのをおじさんも若い女の子を立ててやってみたいものです。

蛇足ですが、このボーカルを聴くとトランスビジョンヴァンプのウェンディジェイムスを思い出します。あの人もこんな音楽やればいいのに。

「DAYDREAMER」/the MADRAS


2年の活動を経て、ついにリリースされるthe MADRASの1stシングル。

伝説のバンド、チューインガムウィークエンドの橋本さんが立ち上げた新バンド。すべての曲が夏の終わりの陽炎のような、追いかけたら消えてしまうような儚さがある。それは歌詞にも顕著で、どの曲も負け犬側の、人生が上手く転がって行かない日々が記されている。でもそんな日々に向ける目は優しく、悴んだ手をそっと包むような感触があるのが嬉しい。そんな少し後ろ向きにさえ感じるメロディーと歌詞を、ポジティブに変えるのは若きバンドの演奏。この反転する力がこのバンドの魅力だと思う。ポールトーマスアンダーソンの名作「マグノリア」や「ブギーナイツ」のエンディングのように、少しだけ上向く世界。本当のポジティブというのはこういうさり気ないものなんじゃないかな。

そしてひとつ。サイケデリックに逃げない演奏が心地良い。これって最近のバンドでは珍しいよね。現在形のロックンロールバンドってこういうことなんじゃないかな。

「Teenage Symphonies to God」/Velvet Crush


90年台USパワーポップを代表するギターポップバンドのセカンド。まあ所謂名盤ってやつですね。あの頃音楽にハマってたやつはみんな聴いてたな。

音楽を小難しく考えて袋小路にハマった時にはこれを聴くと良い。何も特別なことはしてない。ギター、ベース、ドラムを集めて、3人で汚いスタジオに入って、ガハハと笑いながら曲を作るとこんなものが出来る。音楽が好きな奴らが、こういうの良いよなぁーって部屋で聴かせ合って、そのまま盛り上がってスタジオ入ったら出来たみたいな曲ばかり。でもそれって音楽の大事な側面だと思う。音楽ファンがそのままステージに上がったみたいな音楽。これをバカにする人は、きっと音楽が好きじゃないんだと思う。いや音楽は好きでも、音楽を共有は出来ない人なんだと思う。それってちょっと寂しい気がするなぁ。まあ人それぞれ色んな音楽はあると思うけれど。僕はこれが好きな人と友達になりたい。

「Kimonos」/Kimonos

ナンバーガールザゼンボーイズ向井秀徳と、METAFIVEでも大活躍のLEO今井のユニット、Kimonosの唯一のアルバム。奇才×奇才がぶつかって、エクストリームなものが出来るのかと思ったら意外にポップです。

基本はニューウェーブ。そこにダブ感のある音像の遊びがあって、切れ味鋭い音楽が出来上がってます。面白いのはどちらもボーカルタイプとしてはアジテーターの部類に入ると思うのですが、けっこうソフトに歌う曲が多いことかな。まあでも結局はサイケデリックで変態の音楽なことは間違いないですけどね。どの曲も一筋縄ではいかない。

こういうコラボレーションってもっと見たいなぁーとは思いますけどね。色んなシーンで。夢が広がりますよね。ジョンスクワイアとリチャードアシュクロフトとか、ブライトアイズとジェームスマーフィーとか。日本だと沖野俊太郎さんと小山田君ですかね。ビロード再び。