「25」/ADELE

この時代に売れまくったプロフェッショナルによるプロフェッショナルな、音楽界の良心的なアルバム。アデルの3枚目。

アデルのボーカルはまあ凄まじい。上手いとかは当たり前、尋常じゃない凄みがある。その歌が奏でるのが、これぞプロ仕事の抑制された、でも地味に陥らないメロディー。そしてそのメロディーを彩るのが贅沢な環境でプロのよって録音された、プロの演奏。すべてがプロ。きちんとお金と時間をかけて、キチンと腕のある人が仕事をすれば、こんな作品ができるんだよねぇ。昔はこういうアルバムがたくさんあった。むしろこっちが主流だったから、宅録というのが逆に面白がれた。ところが今じゃ逆転。こんな贅沢は一部の音楽家だけしかできないという・・・。寂しいねぇ。

でもこのアルバムが売れたことでいろんな問題提起になったんじゃないかな。音楽が売れないのをネットのせいにばかりしててもしょうがない。できること、音楽を実直に作ることをまずやらないとね。その先に時代に合わせた音楽ビジネスがある。

アデルは私生活をまったく出さないんだよね。それが正解!とかではなく、こういうやり方もあるよね。

ちなみに、あとルックスがあれだったら完全無欠なんだけどね(笑)神様は公平!