2016-01-01から1年間の記事一覧

「Weezer(The White Album」/Weezer

ウィーザーが出て来た時の、あの誰とも違う感じを覚えてる。僕が最初に知ったのは、今はインターFMなどで活躍中のジョージウィリアムスの家だった。カーズのリックはバッドブレインズのプロデューサーなんだよーみたいな話の流れで、このバンドはリックのプ…

「Fever Dream」/Ben Watt

ベンワットの2枚目。エブリシング・バット・ザ・ガールの人ですけど、最近のソロアルバムはギターが完全に中心で(バーナードバトラー参加!)完全にロック。しかもダウナーでアダルトな世界を突き進んでます。前のアルバムと同質の世界なんだけど、今回の…

「The Hope Six Demolition Project」/PJ Harvey

今年度ベストアルバム級の傑作が登場。僕の好きな女性アーティストはスザンヌヴェガ、クリッシーハインド、ファイストといった凛とした姿が特徴で。その筆頭と言ってよいのがPJハーヴェイ。ずっと好きなアーティスト。そのキャリアの中でも今回は最高傑作?…

「Fading Frontier」/Deerhunter

アメリカのガレージ風味な、ちょっと他とは違うシューゲイザーバンド、ディアハンターの6枚目。このバンドはいつも音をコロコロ変えていくんだけど、今回はまさかのピーターガブリエルやティアーズフォーフィアーズを参照にするなど、ちょっとビッグなドラム…

「Everything You've Come To Expect」/The Last Shadow Puppets

アークティックモンキーズのアレックスターナーと元ラスカルズのマイルズケインによる、火曜サスペンスばりにセンチメンタルでドラマティックなポップミュージックを奏でる音楽追及ユニット。なんと8年ぶりの新作。これが素晴らしいんです。前のアルバムも…

「Chaosmosis」/Primal Scream

僕らの世代にとっては特別なバンドがプライマルスクリーム。いつだってトレンドセッター的な立ち位置で、技術よりもセンスで世界を泳ぎ切っていくバンドでした。でも近年はさすがに年齢も上がって、単純に流行りを追いかけることもなくなり。じゃあダメにな…

「25」/ADELE

この時代に売れまくったプロフェッショナルによるプロフェッショナルな、音楽界の良心的なアルバム。アデルの3枚目。アデルのボーカルはまあ凄まじい。上手いとかは当たり前、尋常じゃない凄みがある。その歌が奏でるのが、これぞプロ仕事の抑制された、で…

「The Jack Moves」/The Jack Moves

最近JAZZ的なものに興味を持ち始めてるんだけど、その発端は所謂ビンテージソウルというか、昔ながらのソウルを現代に甦らせたブラックミュージックの新世代達。その中で真打登場とも言えるのが、マルチ奏者とヒップホップシーンにいたプロデューサーの二人…

「Salvation Town」/Jonny Two Bags

所謂アメリカーナと言われる音楽が好きです。スフィアンスティーブンスが出て来た頃から注目し始め。アメリカの伝統音楽、カントリーやブルーグラス、もちろんブルーズなんかを下敷きにした、少し土臭い音楽。そこに微妙に新しさや、テックスメックス的な風…

「FLEHMEN」/Curly Giraffe

元Great3の高桑さんのソロプロジェクト、カーリージラフの5枚目。ウエストコーストサウンドをルーツとしながら、アコースティックギターを重視した宅録サウンドが心地よいというイメージがあるかな。でもこのアルバムはその路線も守りながらとても幅広くて。…

「The Epic」/Kamasi Washington

ジャズが苦手ってことはないのですが、基本的に楽曲単位にこだわる僕としては、あまり縁のない音楽でした。どっちかというと演奏に重きを置いた音楽と言うイメージがあって。でも最近はちょっとイメージが違うジャズがチラホラ。昨年のMVP的ヒップホップアー…

「More Rain」/M.Word

定期的にレコード屋に行って試聴しまくります。この間はあまりに良いアルバムが多すぎて、予算が追い付かず、CD抱えてずっとうろうろ迷ってたんだけど、このアルバムだけは絶対に離さなかった。アメリカのシンガーソングライター、M.Wordの新作。最近は女優…

「Phisical World」/Bart Davenport

苦節20年の浮上というポップの文章だけで試聴して、完全に魅了されたアメリカのシンガーソングライターの初の日本盤発売のアルバム。スペインのレーベルからワールドリリースされて、アメリカではあの話題のバーガーレコードがリリースしてるらしい。一聴し…

「SF」/入江陽

面白い音楽をやっている人ばかりのレーベル、P-VINEから放たれる変態的なポップソウルの刺客。前のアルバムが各誌のベストアルバムに選出されてましたが、僕はこのニューアルバムの方が好きです。バックグラインドにジャズ研究会でピアノ、管弦楽団でオーボ…

「Adore life」/Saveges

イギリスの女性4人組バンドのセカンドアルバム。1枚目は背筋が伸びて、切れ味鋭いポストパンクの匂いがプンプンする良いアルバムだったので、このアルバムをとても楽しみにしてました。そしてその答えは予想の斜め上で。今回のアルバムはあのヒリヒリ感はそ…

「幸福」/岡村靖幸

岡村ちゃんのニューアルバムがついに発売!!めでたい!今回もキャッチ―でグル―ヴィーで変態なあの世界が全開です。まあ今回のアルバムもほとんどがシングルで聴いたなというものが多いですけど、それ以外の曲も凄くキャッチ―。岡村ちゃんの状態の良さを感じ…

「META」/METAFIVE

YMOの高橋幸宏さんの元に集ったYMOチルドレン達。元フリッパーズギターでコーネリアスの小山田圭吾、元ディーライトのテイトウワ、元電気グルーヴで傑作ソロ作品を持つまりん、ソロでも素晴らしい上に元ナンバーガールの向井秀徳とのユニットも好評なLEO今井…

「ブライアン・アダムス」

最近私を構成する9枚というのが流行ってて、僕もやってみました(洋楽編と邦楽編)。その「構成する」ってところに重点を置いて、好きっていうより影響を受けたことを重視して選んで。これがなかなか面白い。他の人のも見ると、この人はパワーポップなんだな…

「★」/David Bowie

デヴィッド・ボウイが最後に残した傑作。正直ボウイが亡くなってしまった今、その悲しみを抜きにこの作品を聴くこともできないんだけど、完成度は抜群。ジャズメンをたくさん使い、新たなサウンドを構築してる。この最後まで新しいところにボウイの凄みを感…

「Hunky Dory」/David Bowie

名曲「Changes」で始まる名盤。所謂グラムロックで派手な花火を打ち上げる前の、ピアノとアコギ、そしてストリングスが中心の美しいメロディーのアルバム。ボウイの核にはこのメロディーがあるから、どんな音楽を取り入れても退屈にはならないんだと思う。ロ…

「Crosseyed Heart」/Keith Richards

音楽は魔法であって欲しい派です。なので鍛錬があって、研究があってこそなのもわかりますが、そういう仕組みとか技術とか理論とかをパッと超えて差し出される良い音楽にとても惹かれます。 誰もが知ってるロックアイコンのキースはそんな一人。上手くならな…

「Have You In My Wilderness」/JULIA HOLTER

聖なるという言葉が似合うジュリアホルター。各雑誌のベストアルバムに入っているのを見て、気になった1枚。クラシカルなアレンジで、教会的な、讃美歌的な雰囲気も漂う。声はスザンヌ・ヴェガとファイストの間って感じで、もう少し処女性というか汚れない…

2015年ベストアルバム

明けましておめでとうございます。例年通りの実家でのグダグダした年末年始を過ごして参りました。ここらでねじを巻き直し、今年も精進して参ります。今年もよろしくお願いします! さて、そう言いながら早速2015年の振り返りを(苦笑)恒例のベストアルバム…