アッシュって不思議なバンドだなぁーって思うんです。音楽的には突飛なことはしてない、オーソドックスなロックだし、カリスマ性があるとは思えないし、歌がとてつもなく凄いトムヨークみたいな感じもない。楽器も確かな腕はあるけれど、ジョンフルシアンテ…
オーストラリアのサンプリングマッドネス集団、アヴァランチーズの2作目。1作目何年前だ?10年じゃきかないよね?ただ待たされた甲斐はあるよね。なんだろう?このマジカルな響き。開放的で、ポップだけど、中は入り組んだ万華鏡で、これがどのように出…
ゴメス・ザ・ヒットマンの山田君のニューアルバム。相変わらずのエバーグリーンなメロディーと少年性を微塵も失わない声。きれいなものだけで出来ているような手作りの音楽。いつだって期待を裏切らない山田君の刻印が押された音楽がここにある。 今回のアル…
基本的に黒い音楽に憧れている非黒人たちの黒い音楽が大好きです。本格派ではなく、ちょっと横道逸れてるような。基本白人が黒人に憧れているような。しかもそれがヨーロッパならなお好き。MOVERや530、シゃーラタンズがそんなイメージかな。でも最近はそん…
くるりの6曲入りシングル?ミニアルバム?的なやつ。ボーナスディスクに名曲満載のライブアルバムが付きます。もうここまでしないとシングルは出せないんだなぁーと感じる現在地。音楽的にはデアンジェロが提示した流れを、今東京でシティポップと言われる…
音楽に何でも革新を求めるんじゃないよ、と思う時があります。古き良き音楽と言うものもあり、寧ろ同じ味を期待してるんですね。そういう意味で今回まったく期待を裏切らなかったのがモンキーズのまさかの新作です。XTCのアンディパートリッジや、ウィーザー…
レッドホットチリペッパーズ、略してホッチリ(by矢沢)の新作。もう活動しないのでは?くらいの静かな時期があって、ジョンフルシアンテという才能の塊が抜けた前作でも、悲しみのモードが強かったから、なかなか立ち直らないのかなぁ?って僕も思ってまし…
ジャズベーシストとしても活躍するエスペランザのニューアルバム。僕は正直この人のことはあまり知らなかったんだけど、レコード屋で試聴してぶっ飛ばされて。色んな音楽が掛け合わされて、どこにもない音楽になってる。一番近いのはプリンスかな。プリンス…
ゴーイングのニューシングル。リリースからけっこう経ちましたが。3人になったバンドの答えがこれなんじゃないかな?青春の終わりを表現するとかではなく、自然に青春後の音が鳴っている。狙いとかではなく、あくまで自然に。ビタースウィートで、余裕のある…
もう20年選手になるグラスゴーのベテランバンド、トラヴィスの新作。この人達の場合、大傑作の2枚目、3枚目、5枚目はどれもナイジェルゴッドリッチがプロデュースで、それ以外の時はまあまあの出来栄えなので、今回のプロデューサーがマイケル・イルバートと…
巨漢の音楽家、澤部渡のワンマンバンド、スカートのフルアルバムとしては3枚目。今回はカクバリズムからリリース。この人は音楽だけを見つめて、音楽だけを真正面から作っている。もちろん歌詞世界とかはあるんだけど、澤部渡がどういう人かとかを考えさせ…
イギリスのエレクトロニカアーティスト、Bibioの新作を。エレクトロニカというと、抽象的で、音作りがメインだったりします。このパッド美しいなーとか、このシンベの音が面白いとか。でもこの人の場合、使う音は生音、オーガニックなものが多く。しかもプロ…
ウィーザーが出て来た時の、あの誰とも違う感じを覚えてる。僕が最初に知ったのは、今はインターFMなどで活躍中のジョージウィリアムスの家だった。カーズのリックはバッドブレインズのプロデューサーなんだよーみたいな話の流れで、このバンドはリックのプ…
ベンワットの2枚目。エブリシング・バット・ザ・ガールの人ですけど、最近のソロアルバムはギターが完全に中心で(バーナードバトラー参加!)完全にロック。しかもダウナーでアダルトな世界を突き進んでます。前のアルバムと同質の世界なんだけど、今回の…
今年度ベストアルバム級の傑作が登場。僕の好きな女性アーティストはスザンヌヴェガ、クリッシーハインド、ファイストといった凛とした姿が特徴で。その筆頭と言ってよいのがPJハーヴェイ。ずっと好きなアーティスト。そのキャリアの中でも今回は最高傑作?…
アメリカのガレージ風味な、ちょっと他とは違うシューゲイザーバンド、ディアハンターの6枚目。このバンドはいつも音をコロコロ変えていくんだけど、今回はまさかのピーターガブリエルやティアーズフォーフィアーズを参照にするなど、ちょっとビッグなドラム…
アークティックモンキーズのアレックスターナーと元ラスカルズのマイルズケインによる、火曜サスペンスばりにセンチメンタルでドラマティックなポップミュージックを奏でる音楽追及ユニット。なんと8年ぶりの新作。これが素晴らしいんです。前のアルバムも…
僕らの世代にとっては特別なバンドがプライマルスクリーム。いつだってトレンドセッター的な立ち位置で、技術よりもセンスで世界を泳ぎ切っていくバンドでした。でも近年はさすがに年齢も上がって、単純に流行りを追いかけることもなくなり。じゃあダメにな…
この時代に売れまくったプロフェッショナルによるプロフェッショナルな、音楽界の良心的なアルバム。アデルの3枚目。アデルのボーカルはまあ凄まじい。上手いとかは当たり前、尋常じゃない凄みがある。その歌が奏でるのが、これぞプロ仕事の抑制された、で…
最近JAZZ的なものに興味を持ち始めてるんだけど、その発端は所謂ビンテージソウルというか、昔ながらのソウルを現代に甦らせたブラックミュージックの新世代達。その中で真打登場とも言えるのが、マルチ奏者とヒップホップシーンにいたプロデューサーの二人…
所謂アメリカーナと言われる音楽が好きです。スフィアンスティーブンスが出て来た頃から注目し始め。アメリカの伝統音楽、カントリーやブルーグラス、もちろんブルーズなんかを下敷きにした、少し土臭い音楽。そこに微妙に新しさや、テックスメックス的な風…
元Great3の高桑さんのソロプロジェクト、カーリージラフの5枚目。ウエストコーストサウンドをルーツとしながら、アコースティックギターを重視した宅録サウンドが心地よいというイメージがあるかな。でもこのアルバムはその路線も守りながらとても幅広くて。…
ジャズが苦手ってことはないのですが、基本的に楽曲単位にこだわる僕としては、あまり縁のない音楽でした。どっちかというと演奏に重きを置いた音楽と言うイメージがあって。でも最近はちょっとイメージが違うジャズがチラホラ。昨年のMVP的ヒップホップアー…
定期的にレコード屋に行って試聴しまくります。この間はあまりに良いアルバムが多すぎて、予算が追い付かず、CD抱えてずっとうろうろ迷ってたんだけど、このアルバムだけは絶対に離さなかった。アメリカのシンガーソングライター、M.Wordの新作。最近は女優…
苦節20年の浮上というポップの文章だけで試聴して、完全に魅了されたアメリカのシンガーソングライターの初の日本盤発売のアルバム。スペインのレーベルからワールドリリースされて、アメリカではあの話題のバーガーレコードがリリースしてるらしい。一聴し…
面白い音楽をやっている人ばかりのレーベル、P-VINEから放たれる変態的なポップソウルの刺客。前のアルバムが各誌のベストアルバムに選出されてましたが、僕はこのニューアルバムの方が好きです。バックグラインドにジャズ研究会でピアノ、管弦楽団でオーボ…
イギリスの女性4人組バンドのセカンドアルバム。1枚目は背筋が伸びて、切れ味鋭いポストパンクの匂いがプンプンする良いアルバムだったので、このアルバムをとても楽しみにしてました。そしてその答えは予想の斜め上で。今回のアルバムはあのヒリヒリ感はそ…
岡村ちゃんのニューアルバムがついに発売!!めでたい!今回もキャッチ―でグル―ヴィーで変態なあの世界が全開です。まあ今回のアルバムもほとんどがシングルで聴いたなというものが多いですけど、それ以外の曲も凄くキャッチ―。岡村ちゃんの状態の良さを感じ…
YMOの高橋幸宏さんの元に集ったYMOチルドレン達。元フリッパーズギターでコーネリアスの小山田圭吾、元ディーライトのテイトウワ、元電気グルーヴで傑作ソロ作品を持つまりん、ソロでも素晴らしい上に元ナンバーガールの向井秀徳とのユニットも好評なLEO今井…
最近私を構成する9枚というのが流行ってて、僕もやってみました(洋楽編と邦楽編)。その「構成する」ってところに重点を置いて、好きっていうより影響を受けたことを重視して選んで。これがなかなか面白い。他の人のも見ると、この人はパワーポップなんだな…